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店長がバカすぎて
『みんなで機械学習』第59回

3月 31日 2025年 社会

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山口行治(やまぐち・ゆきはる)

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株式会社ふぇの代表取締役。独自に考案した機械学習法、フェノラーニング®のビジネス展開を模索している。元ファイザージャパン・臨床開発部門バイオメトリクス部長、Pfizer Global R&D, Clinical Technologies, Director。ダイセル化学工業株式会社、呉羽化学工業株式会社の研究開発部門で勤務。ロンドン大学St.George’s Hospital Medical SchoolでPh.D取得(薬理学)。東京大学教養学部基礎科学科卒業。中学時代から西洋哲学と現代美術にはまり、テニス部の活動を楽しんだ。冒険的なエッジを好むけれども、居心地の良いニッチの発見もそれなりに得意とする。趣味は農作業。日本科学技術ジャーナリスト会議会員。

◆アレルギー

△政治の世界では、今世紀になってアレルギー反応が増加している。通常なら害にも敵にもならない相手に、過剰に反応してしまう。SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で、どうでもよいようなコメントに炎上してしまうのも、似たような社会現象で、社会的なアレルギー反応かもしれない。特定の人びとにアレルギーがあると、社会が分断されるだけではなく、不必要にストレスが高まり、社会全体が「生きにくく」なる。 記事全文>>

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水素エネルギーの世界動向と日本の戦略(下)
『バンカーの目のつけどころ 気のつけどころ』第288回

3月 28日 2025年 経済

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小澤 仁(おざわ・ひとし)

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バンコック銀行執行副頭取。1977年東海銀行入行。2003年より現職。米国在住10年。バンコク在住27年。趣味:クラシック歌唱、サックス・フルート演奏。

4 各国の水素導入への取り組み

-1 水素の色分け

8 水素の製造方法別色分け

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「カネ」こそ自民の「絆」
石破「10万円商品券」の政局
『山田厚史の地球は丸くない』第284回

3月 21日 2025年 政治

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山田厚史(やまだ・あつし)

ジャーナリスト。元朝日新聞編集委員。「ニュース屋台村」編集主幹。

石破茂首相が、新人議員15人と公邸で催した食事会で、10万円の商品券を手土産として配っていたことが発覚。政治資金規正法違反ではないか、と国会で追及を受けている。カネの匂いがあまりしなかった政治家だけに、「石破、お前もか!」である。「政治とカネ」が問題になっている最中に、初当選議員を集めて10万円を渡す政治感覚にあきれるばかりだ。 記事全文>>

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データ化学の沃野
『みんなで機械学習』第58回

3月 19日 2025年 社会

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山口行治(やまぐち・ゆきはる)

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株式会社ふぇの代表取締役。独自に考案した機械学習法、フェノラーニング®のビジネス展開を模索している。元ファイザージャパン・臨床開発部門バイオメトリクス部長、Pfizer Global R&D, Clinical Technologies, Director。ダイセル化学工業株式会社、呉羽化学工業株式会社の研究開発部門で勤務。ロンドン大学St.George’s Hospital Medical SchoolでPh.D取得(薬理学)。東京大学教養学部基礎科学科卒業。中学時代から西洋哲学と現代美術にはまり、テニス部の活動を楽しんだ。冒険的なエッジを好むけれども、居心地の良いニッチの発見もそれなりに得意とする。趣味は農作業。日本科学技術ジャーナリスト会議会員。

◆続・データと遊ぼう

「ニュース屋台村」の読者の皆様には申し訳ないけれども、筆者は、政治や経済のような「真面目(まじめ)」な話題よりも、生活や仕事での新発見や冒険談を好んでいる。自分にとって面白そうな新発見(ほとんどが過去の勉強不足)や冒険談(哲学や文学)は、新聞記事やニュースなどで発見して、図書館の書物で感触を確かめることにしている。

熟読するときはネットの古本を探す。数学や仕事関連で興味深い新刊本は、すぐに入手困難になるので、あまり考えずに購入している。久しぶりの書店での立ち読みで、『THE UNIVERSE IN A BOX 箱の中の宇宙-あたらしい宇宙138億年の歴史』(アンドリュー・ポンチェン、ダイヤモンド社、2024年)を購入した。最新の宇宙論というよりも、実用的なシミュレーション技術に興味があった。 記事全文>>

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財政法はなぜ厳格な財政規律を求めているのか
昭和7年からの教訓とは
『山本謙三の金融経済イニシアティブ』第84回

3月 17日 2025年 経済

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山本謙三(やまもと・けんぞう)

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オフィス金融経済イニシアティブ代表。前NTTデータ経営研究所取締役会長、元日本銀行理事。日本銀行では、金融政策、金融市場などを担当したのち、2008年から4年間、金融システム、決済の担当理事として、リーマン・ショック、欧州債務危機、東日本大震災への対応に当たる。著書に『異次元緩和の罪と罰』(講談社現代新書2753、2024年9月)。

最近、財務省を悪者視する書籍や動画が目立つ。国民に寄り添う施策を提案する政治家や評論家に対して、あたかも財政規律を振りかざし抵抗する財務官僚のイメージである。

だが、厳格な財政規律を求めているのは財政法である。もし「財政規律を求めるのは不適当」とするのであれば、責任は法律を定めた国会にある。

財政法は今も厳格な財政規律を求めている。だが、近年、その形骸化が著しい。財政法では発行が認められず、別の法律(特例公債法)を根拠に発行される赤字国債の残高は、いまや800兆円を超えようとしている(2024年度末見込み)。 記事全文>>

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水素エネルギーの世界動向と日本の戦略(上)
『バンカーの目のつけどころ 気のつけどころ』第287回

3月 14日 2025年 経済

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小澤 仁(おざわ・ひとし)

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バンコック銀行執行副頭取。1977年東海銀行入行。2003年より現職。米国在住10年。バンコク在住27年。趣味:クラシック歌唱、サックス・フルート演奏。

夏は灼(しゃく)熱の地獄と豪雨、冬はドカ雪に見舞われ、すっかり気候の変わってしまった日本。脱炭素による気候変動への対応が急務だと考え始めている人も増えてきた気がする。一方で、米国のトランプ大統領の登場で、脱炭素の動きもどうなるか予測不能である。しかしこのまま何もしなければ人類の生きる場所は無くなってしまうかもしれない。

脱炭素化を推進する上で一つの大きな手掛かりは水素にあるかもしれない――こう言われて既に30年以上の時が経つ。夢のエネルギー源である水素の活用にはどのような壁があるのだろうか? 今回はバンコック銀行日系企業部の藤本理生(りき)さんが書いたレポートを2回に分けて紹介する。土地が狭く資源に恵まれない日本にとって「水素エネルギー」は大逆転を生む起死回生の資源になるかもしれない。このレポートが新たな展開が生まれるヒントになれば幸いである。 記事全文>>

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「夢のカリフォルニア」を想う時代にはこの曲を
『ジャーナリスティックなやさしい未来』第281回

3月 10日 2025年 社会

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引地達也(ひきち・たつや)

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特別支援が必要な方の学びの場「みんなの大学校」学長、博士(新聞学)。フェリス女学院大学准教授、文部科学省障害者生涯学習支援アドバイザー、一般財団法人発達支援研究所客員研究員、法定外見晴台学園大学客員教授。

◆ダンヒル・サウンド

前回第280回で、米国でのトランプ大統領就任とともに始まった強権の発動に伴い、寛容と多様性の輝きを帯びていた米国の美徳が失われているような寂しさを1960~70年代の「サンシャイン・ポップ」といわれる音楽を紹介しながら、考えてみた。今回は1曲にしぼって、その感慨にふけってみたい。

取り上げるのは、ママス&パパスの「夢のカリフォルニア」(California Dreamin)である。ダンヒル・レコードから1965年に発表され、全米第4位のヒットとなった曲は、日本のTBSがドラマの曲として採用したこともある。

またこのレコードレーベルから発表された曲はヒットを立て続けに飛ばし、「ダンヒル・サウンド」と呼ばれ、一世を風靡(ふうび)した。

ママス&パパスの活動は65~68年の約3年でしかなかったが、この曲は今の時代にひっそりと輝きを増しているようにも思う。 記事全文>>

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グレートなアメリカ?
幕引き役トランプの登場
『山田厚史の地球は丸くない』第283回

3月 07日 2025年 国際

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山田厚史(やまだ・あつし)

ジャーナリスト。元朝日新聞編集委員。「ニュース屋台村」編集主幹。

「メイク・アメリカ・グレート・アゲイン」。

トランプの決め台詞(ぜりふ)である。偉大なアメリカを再び。集会でこの言葉を発すると万雷の拍手が起こる。トランプが夢想する「偉大なアメリカ」とは、どんな国なのか。

団塊(だんかい)の世代である私は「偉大なアメリカ」を覚えている。圧倒的な経済力と軍事力、世界を差配する政治力。人々の暮らしは豊かで、アメリカは包容力があり、憧れの対象でもあった。「グレート・アゲイン」というのだから、今はその輝きを失った、というのだろう。で、どんな国になろうとしているのか。 記事全文>>

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遊びの技術思想
『みんなで機械学習』第57回

3月 05日 2025年 社会

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山口行治(やまぐち・ゆきはる)

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株式会社ふぇの代表取締役。独自に考案した機械学習法、フェノラーニング®のビジネス展開を模索している。元ファイザージャパン・臨床開発部門バイオメトリクス部長、Pfizer Global R&D, Clinical Technologies, Director。ダイセル化学工業株式会社、呉羽化学工業株式会社の研究開発部門で勤務。ロンドン大学St.George’s Hospital Medical SchoolでPh.D取得(薬理学)。東京大学教養学部基礎科学科卒業。中学時代から西洋哲学と現代美術にはまり、テニス部の活動を楽しんだ。冒険的なエッジを好むけれども、居心地の良いニッチの発見もそれなりに得意とする。趣味は農作業。日本科学技術ジャーナリスト会議会員。

◆機械学習は最後の機械文明

本論が目指していることは、近代文明の行き詰まりを生き延びながら、AI(人工知能)技術を社会変革に役立てることで、近未来の「データ文明」に至る探究路を開拓しようという試みだ。筆者の読書歴が、哲学と自然科学に偏っているので、用語や論旨が「ニュース屋台村」の読者の皆様には難解であることを申し訳なく思っている。

そこで、SF(空想科学)小説をつまみ食いしてみたら、AI話題(人類と対立するロボットなど)が、50年近く前から、宇宙話題と同じぐらいに、繰り返し文章化されていたことを知って、とても驚いた。当時は、とても恐ろしい物語だったはずなのに、技術としては、ほとんど現実のものとなっていて、「恐ろしい」と思う読者(筆者を含めて)の気持ちは、あまり変化していないのは、救いなのだろうか。人間が、集団として行動するときの残虐性は、生物としての社会性の欠如かもしれないけれども、「恐ろしい」と思う感情が失われたら、本当に恐ろしいことになる。 記事全文>>

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それは哀愁のメロディーなのか
米国のサンシャイン・ポップと今
『ジャーナリスティックなやさしい未来』第280回

3月 03日 2025年 社会

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引地達也(ひきち・たつや)

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特別支援が必要な方の学びの場「みんなの大学校」学長、博士(新聞学)。フェリス女学院大学准教授、文部科学省障害者生涯学習支援アドバイザー、一般財団法人発達支援研究所客員研究員、法定外見晴台学園大学客員教授。

DEIの大転換

トランプ大統領の米国が始まった。就任日に発せられた大量の大統領令、就任式やダボス会議での演説、それらで表現された「偉大な米国」。パリ協定からの離脱、石油ガス開発の再開や違法移民の送還など、多くのものは予想されていたとはいえ、そこには、これまで信頼と寛容の上で成り立ってきた秩序の否定も含まれる。

特にリベラル政策と位置付けられた「DEI(多様性・公平性・包摂性)」政策の終了は、積み上げてきた国際協調はもとより、米国という国が築き上げた「多様な社会」の在り方を大転換するようで、世界が憧れたあの米国ではなくなる、のだろうか、との失望が先立つ。 記事全文>>

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