山田厚史(やまだ・あつし)
ジャーナリスト。元朝日新聞編集委員。「ニュース屋台村」編集主幹。
武力攻撃を宣言しておきながら、オバマ大統領は対シリア作戦を「議会の承認を求める」と後退させた。「危うい賭け」「否決なら威信喪失」など新聞各紙はネガティブな見出しで報じた。なぜ「後退」を評価する論評がないのか。武力攻撃は中東の泥沼に足を取られるきっかけになる可能性が大きい。優柔不断に見える行動は、世界の保安官を辞めたいオバマの捨て身の戦いではないのか。
個人的にはシリア攻撃は避けたいのだと思う。政府内で積み上げられた政策に押され、武力行使を宣言したことを後悔していることだろう。
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