池部 亮(いけべ・りょう)
福井県立大学地域経済研究所アジア部門准教授。1992年日本貿易振興機構(ジェトロ)入会。ハノイ、中国・広州などの駐在を経て2012年4月から現職。進出日系企業の動向や中国リスクなどに詳しい。近著に『東アジアの国際分業と「華越経済圏」』(新評論、2013年)。
福井に来て約1年半が経った。振り返れば「日本企業にとってのアジア観」に様々な変更が加わった1年半であった。例えば、民政移管したミャンマーへの関心が急速に高まり、連日の新聞紙面でミャンマーの文字を見ない日がないといった盛り上がりが今も続いている。
「これからだけどまだまだの国」と当たり前のことを確認するだけの日本企業の現地視察が相次いでいる。それでもバスに乗り遅れるなと前のめりのメディア論調を見ていると、1990年代中頃のベトナムブームを思い出す。
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