中野靖識(なかの・やすし)
株式会社船井総合研究所上席コンサルタント。メーカーから小売業まで幅広いコンサルティングフィールドを持つ。一般消費者向けの商材を扱う企業の現場レベルでの具体的な販売手法の提案を得意とする。
◆自社の「強み」を徹底する
国内では消費税増税前の駆け込み需要が顕著になりつつありますが、ようやく経済全体としてよくなっていくイメージが広がりつつあります。1月の大手小売業実績を眺めていると、かなりの企業が前年比プラスで回っているというニュースリリースが目立ちます。
マーケット規模全体が成長しているわけではないので、駆け込み需要による一時的な増加を除いて考えると、実質的には一部の上位企業がシェアを拡大しているという印象です。マーケット全体が成熟している昨今では、シェアを獲得するために自社の競争優位性をどの領域で発揮するのかをきちんと考えなければなりませんが、その場面においても「企業としての顧客との約束」を活用することができます。
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