マレーの猫
エネルギー関連業界で30年以上働いてきたぱっとしないオヤジ。専門は経理、財務。実務経験は長く、会計、税務に関しては専門家と自負。2012年からマレーシアのクアラルンプールに単身赴任。趣味は映画鑑賞、ジャズ、ボサノバ鑑賞、読書。最近は浅田次郎の大ファン、SF小説も
マレーシアでの単身駐在期間が長くはなってきたが、それでもこの国のことをあまり知らない私があれこれ書くのは気が引けるが、旅行記第6弾を書くことをお許しいただければと思う。今回紹介させていただく場所は、首都クアラルンプールからはちょっと遠いが、東マレーシア(ボルネオ島)の玄関口であり、サラワク観光の拠点でもあるサラワク州の州都クチンである。クチンはマレー語で猫という意味なので、街中様々なところに猫の置物があり、また猫博物館まであったのには驚かされてしまった。
◆現在も強大な自治権を持つ地域の中心地
まずクチンの歴史について述べる前に、地理的な説明をさせていただく。場所としてはクアラルンプールのあるマレー半島ではなく、東マレーシア(ボルネオ島)の西のインドネシアとの国境近くにある都市である。クアラルンプールからは飛行機で行くのだが、観光地として有名なコタキナバルよりはずっと近く、東マレーシアの空の玄関口と言える場所に位置している。そのためクアラルンプールからは、1時間30分程度で到着することができた。