国際派会計士X
オーストラリア及び香港で大手国際会計事務所のパートナーを30年近く務めたあと2014年に引退し、今はタイ及び日本を中心に生活。オーストラリア勅許会計士。
最近、中国広東省深圳(しんせん)を再訪する機会がありました。現地では、幾つかの民営企業で活躍する日本語が堪能な中国人会計士の後輩の1人が、週末に深圳の今の姿を見せようと連れ出してくれました。そして、彼女が現在働いている華為技術(ファーウェイ)の内部の一部も見せてくれました。
ファーウェイは中国の通信設備・スマホ最大手の企業です。以前見た鴻海(ホンハイ)の深圳会社、フォックスコン(富士康)の企業村近くに位置します。従業員でもアクセスが限られている試験研究棟に代表される近代的なビルが何棟も続く約7万人が働く大きな企業村でした。試験研究には力を入れており、売上高の10%近くをR&D予算に向けているそうで、例えば特許出願数は4千件近くに及び、企業の出願件数としては世界一だといいます。
今回は、世界有数の製造業の集積地として知られる珠江デルタを形成する深圳を再訪し、考えたことなどを綴(つづ)りたいと思います。
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