山本謙三(やまもと・けんぞう)

1月末、2021年中の人口移動報告が公表された。「東京離れ コロナ加速」(日本経済新聞)、「東京23区、初の転出超過 14年以降」(朝日新聞)など、各紙こぞって、人口移動の基本的な流れに変化があったかのような見出しを掲げた。
しかし、景気停滞期に東京圏への流入超が縮小するのは、いつものことだ。むしろコロナショックほどの大規模な停滞にもかかわらず、大幅な人口流入超が続いたことの方が驚きである。
人が居住地を変えるのは、経済的理由が圧倒的だ。人口の流出入は、大都市圏の労働需給でほぼ決まる。「人口移動報告」は、経済状況に照らした検証が大切である。
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