引地達也(ひきち・たつや)
特別支援が必要な方の学びの場、みんなの大学校学長、博士(新聞学)。精神科系ポータルサイト「サイキュレ」編集委員。一般財団法人発達支援研究所客員研究員、法定外見晴台学園大学客員教授。
◆社会全体で「学び」を認識
文部科学省の委託研究事業「学校卒業後における障害者の学びの支援に関する実践研究事業」を委託している全国22の団体を対象にしたウェブ上の交流会は、文科省の委託を受け私たち、みんなの大学校が事務局となり、2021年度事業として運営してきた。
委託団体は障がい者が学べる環境を整備するための先進的な取り組みを行う全国の地方自治体、教育委員会、大学、社会福祉法人やNPO法人、医療法人で、交流会は学びを推進するコアメンバーがオンライン上で集まり、文部科学省の担当者も交えて意見交換する場である。交流会の全4回が先日終了した。私自身は運営側でありがら、障がい者の学びの今を確認し、来年度に向けての道筋を考え、形作り始めるための大きな学びを得た機会となった。障がい者の学びへのアプローチは複数のトラックが存在しているが、それぞれに課題は多い。社会全体で「学び」の認識やイメージをあらためなければならないのが、引き続いての大きなテーマである。 記事全文>>