小澤 仁(おざわ・ひとし)
バンコック銀行執行副頭取。1977年東海銀行入行。2003年より現職。米国在住10年。バンコク在住25年。趣味:クラシック歌唱、サックス・フルート演奏。
2020年初頭に流行が始まった新型コロナウイルスは、世界の人々の交流を分断してしまった。約3年にわたって人々は外出もままならず、じっと我慢を強いられてきた。ようやく昨年の半ばから、人々は移動をはじめ観光を楽しむようになってきた。かくいう私たち夫婦も2015年から過去5年間楽しんできたヨーロッパ旅行を、19年を最後に中止せざるを得なくなった。しかしようやくコロナ禍に対する気持ちの踏ん切りもつき、今年8月終わりから4年ぶりのヨーロッパ旅行に出かけてきた。
私の住むバンコクからヨーロッパ諸都市に飛ぶ直行便のフライトが少なくなっていること、またしばらくぶりのヨーロッパであることを踏まえて、今回はオーストリア(ウィーンとザルツブルグ)、クロアチア(デュブロブニクとザグレブ)の2か国4都市を約2週間、従来と比べて若干短い旅程とした。今回はこの旅行を通して、久しぶりのヨーロッパで感じた私の所感を述べてみたい。 記事全文>>