Archive for: 2月 26th, 2025

半導体産業の復活はあるのか
その4 半導体前工程装置産業のシェア低下
『視点を磨き、視野を広げる』第80回

2月 26日 2025年 経済

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古川弘介(ふるかわ・こうすけ)

海外勤務が長く、日本を外から眺めることが多かった。帰国後、日本の社会をより深く知りたいと思い読書会を続けている。最近常勤の仕事から離れ、オープン・カレッジに通い始めた。

◆はじめに

本稿は、半導体の前工程装置産業の日本のシェアが低下しているという湯之上隆(微細化研究所所長)の問題提起について考える。湯之上の講義(巻末参照)と著書『半導体有事』(以下本書)を参考にしている。

日本の半導体生産は、世界一の座から凋落(ちょうらく)して久しい。一方、装置産業は材料産業と並んで世界トップクラスの競争力を維持しており、日本半導体復活の切り札になるという期待がある。しかし湯之上は、日本の前工程装置産業の世界シェアが低下していることを指摘する。それもほぼ全ての装置でシェア低下が見られるという。対策をとらないと、半導体産業と同じ道を歩むことになると懸念するのである。 記事全文>>

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