Archive for: 3月 5th, 2025

遊びの技術思想
『みんなで機械学習』第57回

3月 05日 2025年 社会

LINEで送る
Pocket

山口行治(やまぐち・ゆきはる)

o
株式会社ふぇの代表取締役。独自に考案した機械学習法、フェノラーニング®のビジネス展開を模索している。元ファイザージャパン・臨床開発部門バイオメトリクス部長、Pfizer Global R&D, Clinical Technologies, Director。ダイセル化学工業株式会社、呉羽化学工業株式会社の研究開発部門で勤務。ロンドン大学St.George’s Hospital Medical SchoolでPh.D取得(薬理学)。東京大学教養学部基礎科学科卒業。中学時代から西洋哲学と現代美術にはまり、テニス部の活動を楽しんだ。冒険的なエッジを好むけれども、居心地の良いニッチの発見もそれなりに得意とする。趣味は農作業。日本科学技術ジャーナリスト会議会員。

◆機械学習は最後の機械文明

本論が目指していることは、近代文明の行き詰まりを生き延びながら、AI(人工知能)技術を社会変革に役立てることで、近未来の「データ文明」に至る探究路を開拓しようという試みだ。筆者の読書歴が、哲学と自然科学に偏っているので、用語や論旨が「ニュース屋台村」の読者の皆様には難解であることを申し訳なく思っている。

そこで、SF(空想科学)小説をつまみ食いしてみたら、AI話題(人類と対立するロボットなど)が、50年近く前から、宇宙話題と同じぐらいに、繰り返し文章化されていたことを知って、とても驚いた。当時は、とても恐ろしい物語だったはずなのに、技術としては、ほとんど現実のものとなっていて、「恐ろしい」と思う読者(筆者を含めて)の気持ちは、あまり変化していないのは、救いなのだろうか。人間が、集団として行動するときの残虐性は、生物としての社会性の欠如かもしれないけれども、「恐ろしい」と思う感情が失われたら、本当に恐ろしいことになる。 記事全文>>

コメント