Factory Network Asia Group
タイと中国を中心に日系・ローカル製造業向けのビジネスマッチングサービスを提供。タイと中国でものづくり商談会の開催や製造業向けフリーペーパー「FNAマガジン」を発行している。
珠江西岸は広東省の重要な設備製造業生産基地として、現在すでに産業の特色が顕著な、一定の規模と技術水準を備えた設備製造産業体系を形成しており、先進的な設備製造業の発展に向けた堅実な基礎を築いています。
広東省委員会と広東省政府は2014年に、珠海市、佛山市、中山市、江門市、陽江市、肇慶市及び佛山市順徳区が共同で、珠江西岸先進設備製造業産業地帯を建設することを提案しました。同じ年に、省政府と工業・情報化部は提携契約を締結し、広東省の経済構造調整と産業転換アップグレードを共同で推進しました。
2015年、珠江西岸の「6市1区」の設備製造業は、その増加値と投資の伸び率が四半期毎にじわじわと上昇し、増加値2623.9億元、前年同期比14.2%の成長を実現しました。実施済みの投資は1165.5億元で、前年同期比56.8%の成長。投資額が1億元を超える、合計179件の設備製造プロジェクトを新たに誘致しました。
◆2017年の目標について
2017年に珠江西岸は、産業規模のステップアップ、革新能力の大幅な向上、産業チェーンの段階的な整備、産業組織構造のさらなる最適化の、4大発展目標を実現します。
具体的には2017年までに、珠江西岸の一定規模以上の設備製造業が、生産高15000億元、年平均成長率約15%を実現します。そのうち、インテリジェント設備製造、船舶・海洋工事設備、省エネ環境保護設備、ライトレール設備、汎用航空設備、新エネルギー設備、自動車製造、衛星および応用などの先進的な設備製造業の、一定規模以上の設備製造業に占める割合が、40%を超えます。生産高が100億元を超える先進的な設備製造産業クラスターを形成します。
研究開発(R&D)の支出が設備製造業の増加値に占める割合が2.7%、基幹企業の研究開発経費投入の売上高に占める割合が5%以上に達し、基幹企業の製品水準が国内でトップレベルとなり、企業を主体とした先進的な設備技術革新体系をおおむね形成します。
◆南海区ロボット産業支援政策
2016年に「佛山市南海区ロボット産業自主革新支援方法」が公布され、ロボット産業の自主革新支援基金の設立を模索することが明確になりました。支援対象は南海区内で登記されている、以下の条件に適合する独立企業法人です。産業ロボットの研究開発・生産製造を本業とし、登録資本金が8000万元以上、南海区で使用する工場の面積が6000㎡以上、法に従い誠実な経営を行っている企業であること。企業にコア部品の研究開発チームがあること。企業またはその親会社、またはその親会社が株式を保有するその他の子会社が、ロボット製品の5大コア部品(ロボット機械本体、減速機、サーボドライバー、サーボモーター、ロボットコントローラーを含む)のうち少なくとも三つについて完全な独自の知的財産権を保有していること。
これにより国内外の優秀なロボット開発・製造企業の南海への誘致をよりいっそう推進し、同時に世界をリードするロボット生産・製造の現地トップ企業を構築し、ロボット産業革新クラスターの発展を促進することで、南海区が国内で重要な地位を占めるロボット産業基地となるよう注力します。
華南地域への投資や視察に興味がある方、お気軽にお問い合わせください。
お問い合わせ:南海区上海事務所 担当:梁(日本語可)
TEL:159-2070-4541 E-mail:543699353@qq.com
※本コラムは、Factory Network Asia Groupが発行するFNAマガジンチャイナ 2017年2月号より転載しています。
http://www.factorynetasia.com/magazines/
※『中国のものづくり事情』過去の関連記事は以下の通り
第4回 南海区の現代的産業基盤 華南へ!中国広東省南海区に注目〈2〉
https://www.newsyataimura.com/?p=6403#more-6403
第3回 南海区の概況‐優れた立地環境 華南へ!中国広東省南海区に注目〈1〉
https://www.newsyataimura.com/?p=6366#more-6366
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