東洋ビジネスサービス
1977年よりタイを拠点として、日本の政府機関の後方支援に携わる。現在は民間企業への支援も展開、日本とタイの懸け橋として両国の発展に貢献することを使命としている。
今回は、タイのイミグレーションオフィス(入国管理局)でのビザやワークパーミット(WP、労働許可証)の手続きに関するトラブルについてご紹介します。弊社に寄せられた事例を踏まえてその内容をご紹介し、注意喚起としてお知らせ致します。
最近はかなり厳格になっているようですが、バンコク都以外でのイミグレーションオフィスでは、いまだに賄賂の要求や嫌がらせによるトラブルが発生することがあるようです。以下の事例をご紹介します。
タイに駐在されている日本人のAさんご一家はその日、ビザの延長手続きのために早朝から一家で並んでいました。受け付けの際に担当官から賄賂の要求がありましたが、毅然(きぜん)とした態度で断りました。その後、待合室で手続きの順番を待っていましたが、いくら待っても自分たちの番号が呼ばれません。結局、閉館時間まで待たされた揚げ句に、その日は手続きをすることはできないとして、帰されてしまいました。
書類自体は元々整っていたので、翌日再度延長手続きに行き、別の審査官が受け付け、無事完了しました。
賄賂については、どこの役所のいかなる場合でも、毅然と断るのはもちろんですが、上述のように嫌がらせによって日程がずれてしまうということも考えられます。自己防衛策としては、申請の際の嫌がらせなど不慮の事態も想定し、日程に余裕をもたせることを意識した方がよいでしょう。
賄賂の要求、もしくはそれに応じなかったための嫌がらせや、それに伴う日程の遅延などは、本来はあってはならないことですが、現実問題としていまだに存在するのも事実です。日本人駐在員やその家族が、イミグレーション関連の手続きなどにかかる経費をなるべく安く抑えようとご自身で行うケースもあるようですが、問題があるようでしたら、弊社に一度ご相談ください。
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