п»ї ビザスタンプの日付が間違っていた! 『実録!トラブルシューティング』第71回 | ニュース屋台村

ビザスタンプの日付が間違っていた!
『実録!トラブルシューティング』第71回

10月 31日 2019年 経済

LINEで送る
Pocket

東洋ビジネスサービス

1977年よりタイを拠点として、日本の政府機関の後方支援に携わる。現在は民間企業への支援も展開、日本とタイの懸け橋として両国の発展に貢献することを使命としている。

今回は、タイで外国人として働くわれわれ日本人にとって死活問題にもなりかねないビザ(査証)に関するトラブルの事例と、その対策についてご紹介します。まさかのビザスタンプの日付の押し間違いに関するご相談です。

日本人を含め、タイで働く外国人は雇用する会社で書類をそろえた上で、タイに滞在する許可であるビザを在外タイ大使館(領事館)で取得して入国しなければいけません。

在外タイ大使館で取得したビザをタイ入国の際に入国審査官に提示することで90日間の滞在スタンプが押されます。この90日間の滞在期間中にタイで就労するための許可である労働許可証(ワークパミット)を申請・取得して初めて90日間のビザを延長することができるという仕組みです。

しかし、タイ入国時に入国審査官がビザのページをうっかり見落としてしまい、ビザなしの入国として30日間の滞在スタンプを間違って押してしまうケースが散見されます。

今回のご相談者であるAさんは、日本でビザを取得してタイに入国しました。入国審査を通過した時には入国スタンプなど特に確認せずに、労働許可証の手続きを進めるためにパスポートを持って弊社にお越しになりました。

ところが、パスポートに押されたスタンプを確認したところ、なんと本来90日間のスタンプが押されるはずなのに30日間の日付スタンプが押されていました。

これでは労働許可証取得の手続きができなくなってしまいます。慌てて修正の手続きを行いました。あとで聞いたところによると、最近は研修中の入国審査官が多く、ミスの発生頻度が高まっているので、注意が必要なんだとか。

前述の労働許可証の取得後に行うビザの延長手続きは2段階のプロセスに分かれており、延長手続きを申請すると30日間の滞在許可が下ります。この期間は移民局が審査をします。無事に審査をパスすると11か月間の滞在許可が下ります。この際も審査が無事に通ったからといって安心せずに、しっかりとスタンプの日付を確認することが大事です。

タイではこのように、明らかに担当官のミスだとしても、申請者が移民局に出向いて修正申請が必要となります。日本では、外国人の就労ビザで同様のミスが発覚した際には担当官が直接修正に来るそうですが、タイでは申請者側が移民局へ行かなければならないので、どうしても時間もかかり、費用もかかってしまいます。

相手のミスとはいえ結局、手間がかかるのは申請者側です。このようなことが起こり得るということも想定して、ビザスタンプが押された際はその場でしっかり確認をすることが重要です。

申請者ご自身での修正申請ももちろん可能ですが、弊社でもビザ専門のタイ人スタッフによる代理修正申請ができます。お困りごとがございましたら、一度弊社にお尋ね下さい。

コメント

コメントを残す