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「仮想患者」と「仮想医師」
『データを耕す』第7回

5月 19日 2017年 社会

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山口行治(やまぐち・ゆきはる)

在野のデータサイエンティスト。元ファイザーグローバルR&Dシニアディレクター。ロンドン大学St.George’s Hospital Medical SchoolでPh.D取得(薬理学)。東京大学教養学部基礎科学科卒業。中学時代から西洋哲学と現代美術にはまり、テニス部の活動を楽しんだ。職業としては認知されていない40年前から、データサイエンスに従事する。冒険的なエッジを好むけれども、居心地の良いニッチの発見もそれなりに得意とする。趣味は農作業。

バーチャルリアリティ(VR)がもてはやされた時代があった。コンピュータの3Dモデルをリアルタイムで画像化する技術だ。レーシングカーなど、コンピュータゲームではおなじみの技術だが、圧倒的なパワーの3D画像技術により、ゲーム感覚というよりも、「仮想現実」といったほうがピッタリで、様々な産業応用が期待されている。パイロット訓練用のフライトシミュレータ、医療画像を使った外科手術のシミュレータなど、すでに実用段階になっている。 記事全文>>

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精神福祉保健法を治安維持に利用してはいけない
『ジャーナリスティックなやさしい未来』第108回 

5月 08日 2017年 社会

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引地達也(ひきち・たつや)

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コミュニケーション基礎研究会代表。就労移行支援事業所シャロームネットワーク統括。ケアメディア推進プロジェクト代表。精神科系ポータルサイト「サイキュレ」編集委員。一般社団法人日本不動産仲裁機構上席研究員、法定外見晴台学園大学客員教授。毎日新聞記者、ドイツ留学後、共同通信社記者、外信部、ソウル特派員など。退社後、経営コンサルタント、外務省の公益法人理事兼事務局長など経て現職。

◆事件防止の改正案

今年2月の通常国会で上程された精神保健福祉法の改正案は、昨年7月に発生した神奈川県相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」での惨事を受けての再発防止という目的が明記されたことで、政府の治安維持目的があらわになった。精神保健の専門家や日本精神神経学会は一斉に反発し、同学会は「犯罪の防止を目的として精神保健福祉法の改正を行うべきではありません」との見解も発表している。 記事全文>>

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フランスの体重計を買った
『データを耕す』番外編3

5月 02日 2017年 社会

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山口行治(やまぐち・ゆきはる)

在野のデータサイエンティスト。元ファイザーグローバルR&Dシニアディレクター。ロンドン大学St.George’s Hospital Medical SchoolでPh.D取得(薬理学)。東京大学教養学部基礎科学科卒業。中学時代から西洋哲学と現代美術にはまり、テニス部の活動を楽しんだ。職業としては認知されていない40年前から、データサイエンスに従事する。冒険的なエッジを好むけれども、居心地の良いニッチの発見もそれなりに得意とする。趣味は農作業。

体重計を買う動機は言うまでもないだろう。体脂肪率や筋肉量も興味があるので体組成計を購入することにした。タニタ、オムロン、パナソニックなど国産を比較検討したけれども、どれもハードウェアに力を入れすぎていて、データを取得して管理する機能が中途半端だった。フランスのWithingsはiPhoneに似たデザイン・コンセプトで格好良く、データを大切にしていることがよくわかる。活動量計などの関連製品もそろっている。iPhoneに似ているのはデザインだけではなく、全てのデータがiPhoneアプリに集約され、設定や操作もアプリから行う。iPhoneのApple純正ヘルスケア・アプリとの相性も良い。それでもなんとなく米国の活動量計Fitbitなどとは違って、洒落(しゃれ)ているから不思議だ。 記事全文>>

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コーディングの魔術と「辞書の国」
『データを耕す』第6回

4月 27日 2017年 社会

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山口行治(やまぐち・ゆきはる)

在野のデータサイエンティスト。元ファイザーグローバルR&Dシニアディレクター。ロンドン大学St.George’s Hospital Medical SchoolでPh.D取得(薬理学)。東京大学教養学部基礎科学科卒業。中学時代から西洋哲学と現代美術にはまり、テニス部の活動を楽しんだ。職業としては認知されていない40年前から、データサイエンスに従事する。冒険的なエッジを好むけれども、居心地の良いニッチの発見もそれなりに得意とする。趣味は農作業。

全てのデータは数字になる。製薬企業で働いていたときに、直属の上司である英国人の統計家から教えてもらった。新薬開発の仕事で分刻みのスケジュールをこなしていたときで、その真意はよく分からなかったけれども、日本人のデータも英語に翻訳して同じデータベースに入れれば、ほとんど同じに見えてくるという意味だと思った。

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在京地下鉄・私鉄の「ベビーカー車両」の反応は?
『ジャーナリスティックなやさしい未来』第107回 

4月 26日 2017年 社会

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引地達也(ひきち・たつや)

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コミュニケーション基礎研究会代表。就労移行支援事業所シャロームネットワーク統括。ケアメディア推進プロジェクト代表。精神科系ポータルサイト「サイキュレ」編集委員。一般社団法人日本不動産仲裁機構上席研究員、法定外見晴台学園大学客員教授。毎日新聞記者、ドイツ留学後、共同通信社記者、外信部、ソウル特派員など。退社後、経営コンサルタント、外務省の公益法人理事兼事務局長など経て現職。

◆回答は「無理」

本稿第105回「あすぷろ、という社会運動は『広がり』を目指す」の記事で、私が所属している社会活動の団体「あすぷろ実行委員会」が3月、首都圏の主な地下鉄や私鉄各社にベビーカー車両の導入の要望書「昼間時間帯の車両編成すべてにおいて、1両のベビーカー優先車両の導入」を提出したことをお伝えした。
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本当は怖い「データの森」
『データを耕す』第5回

4月 21日 2017年 社会

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山口行治(やまぐち・ゆきはる)

在野のデータサイエンティスト。元ファイザーグローバルR&Dシニアディレクター。ロンドン大学St.George’s Hospital Medical SchoolでPh.D取得(薬理学)。東京大学教養学部基礎科学科卒業。中学時代から西洋哲学と現代美術にはまり、テニス部の活動を楽しんだ。職業としては認知されていない40年前から、データサイエンスに従事する。冒険的なエッジを好むけれども、居心地の良いニッチの発見もそれなりに得意とする。趣味は農作業。

「データの山」というとき、伝票などが山積みになっていて、データ入力作業が大変そうというイメージではないだろうか。それが宝の山になるためには、隠された金脈を探し当てなければならない。データベースがたくさんあるとき、専門的には「データウェアハウス」というので、ほんの少ししか金が含まれていない瓦礫(がれき)の山を倉庫みたいなもので保管するイメージだろう。

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「デジタルフォレンジック」をご存じですか?(その5)
『企業法務弁護士による最先端法律事情』第5回

4月 14日 2017年 社会

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北川祥一(きたがわ・しょういち)

北川綜合法律事務所代表弁護士。弁護士登録後、中国関連国際法務分野においてトップローファームといえる大手法律事務所(当時名称:曾我・瓜生・糸賀法律事務所)に勤務し、大企業クライアントを中心とした多くの国際企業法務案件を取り扱う。その後独立し、現事務所「北川綜合法律事務所」を開業。中国、台湾、マレーシアなどのアジア国際法務及び国内企業法務を取り扱い、最新の証拠収集方法も駆使し、紛争の解決・予防に尽力している。

引き続きデジタルフォレンジックに関連した話となりますが、今回は少し切り口を変えて、そもそもこのデジタルフォレンジックによって収集された証拠が、法的な紛争問題、訴訟においてどのような位置付けでその解決に資するものとして利用されるかという観点からのお話をしたいと思います。
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裁判外紛争解決の普及で目指すケアなる社会
『ジャーナリスティックなやさしい未来』第106回

4月 12日 2017年 社会

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引地達也(ひきち・たつや)

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コミュニケーション基礎研究会代表。就労移行支援事業所シャロームネットワーク統括。ケアメディア推進プロジェクト代表。精神科系ポータルサイト「サイキュレ」編集委員。一般社団法人日本不動産仲裁機構上席研究員、法定外見晴台学園大学客員教授。毎日新聞記者、ドイツ留学後、共同通信社記者、外信部、ソウル特派員など。退社後、経営コンサルタント、外務省の公益法人理事兼事務局長など経て現職。

◆当事者で解決するADR

私が上席研究員を務める一般社団法人日本不動産仲裁機構が3月15日に法務大臣より裁判外紛争解決機関としての認証を受けた。裁判外紛争解決はADR(Alternative Dispute Resolution)とも呼ばれる。これは裁判手続きによらず調停・和解のあっせん等により紛争を解決する手法。裁判が当事者間の紛争について、裁判所が権威を持って最終的な判断を示すことによって最終的な解決を与えるのに対して、ADRは当事者間の自由な意思と努力に基づいて紛争の解決を目指す。
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日本科学未来館に行ってみた
『データを耕す』番外編2

3月 30日 2017年 社会

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山口行治(やまぐち・ゆきはる)

在野のデータサイエンティスト。元ファイザーグローバルR&Dシニアディレクター。ロンドン大学St.George’s Hospital Medical SchoolでPh.D取得(薬理学)。東京大学教養学部基礎科学科卒業。中学時代から西洋哲学と現代美術にはまり、テニス部の活動を楽しんだ。職業としては認知されていない40年前から、データサイエンスに従事する。冒険的なエッジを好むけれども、居心地の良いニッチの発見もそれなりに得意とする。趣味は農作業。

東京・お台場にある日本科学未来館は2001年にオープンしてから16年が経過した。昨年、大規模なリニューアルをしている。AI(人工知能)の時代を間近にして、データサイエンスがどのように取り扱われているのかを知りたかった。結論から言うと、「データ」はサイエンスの裏方のままだった。未来ある子供たちにとって、夢は「データ」の中にはないらしい。健全だとは思うけれども、いま生きている社会が健全ではないことを自覚することも大切だ。
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表現型としての個体差、哲学からデータサイエンスまで
『データを耕す』第4回

3月 23日 2017年 社会

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山口行治(やまぐち・ゆきはる)

在野のデータサイエンティスト。元ファイザーグローバルR&Dシニアディレクター。ロンドン大学St.George’s Hospital Medical SchoolでPh.D取得(薬理学)。東京大学教養学部基礎科学科卒業。中学時代から西洋哲学と現代美術にはまり、テニス部の活動を楽しんだ。職業としては認知されていない40年前から、データサイエンスに従事する。冒険的なエッジを好むけれども、居心地の良いニッチの発見もそれなりに得意とする。趣味は農作業。

最近流行のAI(人工知能)技術は自動運転で、「データを耕す」第1回で取り上げた。しかし、AI技術が本当にヒトの生活を変えてしまうのは、法律のリーガルテクノロジーと医療のメディカルテクノロジーだと思う。法律や医療のような、高度な専門知識をAIでサポートする技術はすでに実現している。熱力学の発展とともに、産業革命が「ヒトの生活」を根底から変えたように、AI技術によって、法治国家の在り方や、病気や個体差に関する考え方が、「ヒトの生活」を破壊的な未来へ導くのではないかと危惧(きぐ)しながら、それでも現在の多くの問題を解決することを期待している。
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