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「ベビーカー車両」導入を あすぷろ、は「広がり」を目指す
『ジャーナリスティックなやさしい未来』第105回

3月 21日 2017年 社会

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引地達也(ひきち・たつや)

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コミュニケーション基礎研究会代表。就労移行支援事業所シャロームネットワーク統括。ケアメディア推進プロジェクト代表。毎日新聞記者、ドイツ留学後、共同通信社記者、外信部、ソウル特派員など。退社後、経営コンサルタント、外務省の公益法人理事兼事務局長など経て現職。東日本大震災直後から「小さな避難所と集落をまわるボランティア」を展開。

◆アシストする人を増やそう

私が関わるアシスターズプロジェクト(ASSYstar’s Project=略称「あすぷろ」)は「アシスト」する人たちをつくる運動である。アシストとはかたく言えば「介助する」ことであり、アシスターは介助する人、であるが、介助という言葉が入ると、高齢者や障がい者など、福祉分野の話と受け止められてしまい、それが社会での拡がりを限定することになるから、ここでの定義は広く考えている。
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東日本大震災6年、「知的障がい者の母親」から眺める風景
『ジャーナリスティックなやさしい未来』第104回

3月 10日 2017年 社会

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引地達也(ひきち・たつや)

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コミュニケーション基礎研究会代表。就労移行支援事業所シャロームネットワーク統括。ケアメディア推進プロジェクト代表。毎日新聞記者、ドイツ留学後、共同通信社記者、外信部、ソウル特派員など。退社後、経営コンサルタント、外務省の公益法人理事兼事務局長など経て現職。東日本大震災直後から「小さな避難所と集落をまわるボランティア」を展開。

◆人生が変わって

3月11日の周辺が震災の季節、となって6年目を迎える。2011年3月11日に発生した東日本大震災で、多くの方々の人生は変わった。同時に私の人生も変わったと思う。あの日以来、今も震災で傷ついた何かを思い、良い方向に向かうためのできる何かを考えながら、事実としてできないことの多さに落ち込みつつ、今年も歳月を積み重ねる実感をかみしめている。
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量子コンピュータはサイコロを振る
『データを耕す』第3回

3月 03日 2017年 社会

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山口行治(やまぐち・ゆきはる)

在野のデータサイエンティスト。元ファイザーグローバルR&Dシニアディレクター。ロンドン大学St.George’s Hospital Medical SchoolでPh.D取得(薬理学)。東京大学教養学部基礎科学科卒業。中学時代から西洋哲学と現代美術にはまり、テニス部の活動を楽しんだ。職業としては認知されていない40年前から、データサイエンスに従事する。冒険的なエッジを好むけれども、居心地の良いニッチの発見もそれなりに得意とする。趣味は農作業。

アインシュタインは「神はサイコロを振らない」と量子力学を批判した。しかし、カナダのベンチャー企業D-Wave Systems(※注1)が2011年に販売し始めた量子コンピュータは、サイコロを振る最高の実験装置のように見える。量子コンピュータは、スーパーコンピュータ(スパコン)が1年かかるような計算(サイコロを振る計算も含めた広義の計算)を一瞬でやってのける極めて高度な計算能力を持っている。こうした圧倒的な計算能力が広く世の中で利用されるようになったら――。その利便性とリスクなどについて、かねてからの持論を述べたい。
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トランプ大統領を米国の思想潮流から考えると
『ジャーナリスティックなやさしい未来』第103回

2月 27日 2017年 社会

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引地達也(ひきち・たつや)

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コミュニケーション基礎研究会代表。就労移行支援事業所シャロームネットワーク統括。ケアメディア推進プロジェクト代表。毎日新聞記者、ドイツ留学後、共同通信社記者、外信部、ソウル特派員など。退社後、経営コンサルタント、外務省の公益法人理事兼事務局長など経て現職。東日本大震災直後から「小さな避難所と集落をまわるボランティア」を展開。

◆プラグマティズムな人

前回、米国のトランプ大統領の行動をドイツ観念論の哲学者の代表であるカントとヘーゲルの思想にあてはめて考えてみたが、今回は足元の米国の思想哲学から考えてみたい。それは今のトランプ大統領そのものかもしれない「プラグマティズム」である。
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トランプ大統領を「定立化」して新たな「真理」を考える
『ジャーナリスティックなやさしい未来』第102回

2月 20日 2017年 社会

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引地達也(ひきち・たつや)

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コミュニケーション基礎研究会代表。就労移行支援事業所シャロームネットワーク統括。ケアメディア推進プロジェクト代表。毎日新聞記者、ドイツ留学後、共同通信社記者、外信部、ソウル特派員など。退社後、経営コンサルタント、外務省の公益法人理事兼事務局長など経て現職。東日本大震災直後から「小さな避難所と集落をまわるボランティア」を展開。

◆議論より実行

米国のトランプ大統領の就任以来、どのように彼を受け入れたらよいか、困惑し、うまく処理できないでいる。作家の佐藤優氏はトランプ大統領が所属するキリスト系保守派の持つ特性から、彼の行動が「目的を達成する」というプロセスの中にあり、議論よりも実行に重きを置かれていることは、ごく自然であると指摘したのには、少し解釈の手がかりをつかんだような気がする。
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恵比寿映像祭の「ポピー:アフガン・ヘロインをたどって」
『データを耕す』番外編1

2月 17日 2017年 社会

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山口行治(やまぐち・ゆきはる)

在野のデータサイエンティスト。元ファイザーグローバルR&Dシニアディレクター。ロンドン大学St.George’s Hospital Medical SchoolでPh.D取得(薬理学)。東京大学教養学部基礎科学科卒業。中学時代から西洋哲学と現代美術にはまり、テニス部の活動を楽しんだ。職業としては認知されていない40年前から、データサイエンスに従事する。冒険的なエッジを好むけれども、居心地の良いニッチの発見もそれなりに得意とする。趣味は農作業。

第9回 恵比寿映像祭「マルチプルな未来」(東京都・恵比寿、2月10~26日)に行ってみた。自動掃除機ルンバだけが出演者という実験的な映画もあったが、最大の収穫は「ポピー:アフガン・ヘロインをたどって」の作者、ロバート・ノースとアントワネット・デ・ヨングの話を直接聞けたことだった。2012年の作品だが全く色あせていない。20年間の活動を映像作品としてまとめたもので、同時代性の厚みが際立っている。場所や生活環境は全く異なっているけれども、作者の生きた時間と私たちの生きた時間が重なっている。そして映像作品に残されたマルチプルな世界での時間も。残念ながらアフガニスタンの人々には未来はなく、今日を生きることすら危ういけれども。
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100本の橋を走って、渡って、考えて
『ジャーナリスティックなやさしい未来』第101回

2月 15日 2017年 社会

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引地達也(ひきち・たつや)

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コミュニケーション基礎研究会代表。就労移行支援事業所シャロームネットワーク統括。ケアメディア推進プロジェクト代表。毎日新聞記者、ドイツ留学後、共同通信社記者、外信部、ソウル特派員など。退社後、経営コンサルタント、外務省の公益法人理事兼事務局長など経て現職。東日本大震災直後から「小さな避難所と集落をまわるボランティア」を展開。

◆10キロの日課

基本的に毎朝10キロのランニングを日課にしている私は昨年、目標を設定した。それはランニングの中で100本の橋を渡ること、そして居住する東京都江戸川区の橋の全てを渡ること、である。
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FDAがAI画像診断システムを承認、遺伝子検査もAIにしたら
『データを耕す』第2回

2月 10日 2017年 社会

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山口行治(やまぐち・ゆきはる)

在野のデータサイエンティスト。元ファイザーグローバルR&Dシニアディレクター。ロンドン大学St.George’s Hospital Medical SchoolでPh.D取得(薬理学)。東京大学教養学部基礎科学科卒業。中学時代から西洋哲学と現代美術にはまり、テニス部の活動を楽しんだ。職業としては認知されていない40年前から、データサイエンスに従事する。冒険的なエッジを好むけれども、居心地の良いニッチの発見もそれなりに得意とする。趣味は農作業。

FDA(米国食品医薬品局)が最新のAI(人工知能)技術を活用した「ディープラーニング」(深層学習=2012年に登場したコンピュータの「計算方法」の一つ)を利用した心臓病の画像診断システムを承認した(※注1)。格安遺伝子診断(99ドル)の米遺伝子検査ベンチャー「23アンド・ミー」(本社カリフォルニア州、グーグル創業者セルゲイ・ブリン氏の妻のアン・ウォジュシッキ氏が共同創業者)では販売停止としたFDA決定と好対照だ。遺伝子診断では、大量のSNP(Single Nucleotide Polymorphism=一塩基多型)と様々な疾病の臨床診断との相関が利用される。相関の医学的な意味はよくわからない。AIが良くて統計がダメなのではない。問題はおそらく(1)利用者が医師と消費者の違い(2)臨床データの帰属と品質の問題――と思われる。
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自動運転車は何馬脳なのか
『データを耕す』第1回

1月 31日 2017年 社会

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山口行治(やまぐち・ゆきはる)

在野のデータサイエンティスト。元ファイザーグローバルR&Dシニアディレクター。ロンドン大学St.George’s Hospital Medical SchoolでPh.D取得(薬理学)。東京大学教養学部基礎科学科卒業。中学時代から西洋哲学と現代美術にはまり、テニス部の活動を楽しんだ。職業としては認知されていない40年前から、データサイエンスに従事する。冒険的なエッジを好むけれども、居心地の良いニッチの発見もそれなりに得意とする。趣味は農作業。

電気自動車は500馬力とか1000馬力のものまであるらしい。騎馬民族は、紀元前から1馬力、1「馬脳」を乗りこなしてきた。4頭立ての駅馬車は、馬の自由度を制限しているので、4馬力1馬脳程度だろうか。2020年には実現するという、加速・操舵・制御を全てシステムが行い、システムが要請したときにはドライバーが対応する「レベル3自動走行システム」の頭脳は、馬の頭脳(馬脳)の何頭分に相当するのだろうか(「戦略的イノベーション創造プログラム自動走行システム研究開発」〈2016年10月20日、内閣府〉、下線は著者)。コンピュータにとっての自然は「データ」であるという、強いデータ主義者の立場から、AI(人工知能)技術の将来展望について考えてみたい。
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「障がい者を大学に」の環境に向け心の変革を
『ジャーナリスティックなやさしい未来』第100回

1月 31日 2017年 社会

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引地達也(ひきち・たつや)

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コミュニケーション基礎研究会代表。就労移行支援事業所シャロームネットワーク統括。ケアメディア推進プロジェクト代表。毎日新聞記者、ドイツ留学後、共同通信社記者、外信部、ソウル特派員など。退社後、経営コンサルタント、外務省の公益法人理事兼事務局長など経て現職。東日本大震災直後から「小さな避難所と集落をまわるボランティア」を展開。

◆法定外の大学開設

愛知県立大学の田中良三・名誉教授は、障がい者の生涯学習支援を専門とし、1990年に名古屋市に発達・知的障がい児の無認可5年制高校である見晴台(みはらしだい)学園を開設、2013年4月からは法定外で発達・知的障がい者の「大学」である見晴台学園大学を立ち上げ、学長として入学者3人とともに「大学」を始めた。
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