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染色体異常を乗り越えて新成人、晴れ着姿におめでとう!
『ジャーナリスティックなやさしい未来』第99回

1月 11日 2017年 社会

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引地達也(ひきち・たつや)

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コミュニケーション基礎研究会代表。就労移行支援事業所シャロームネットワーク統括。ケアメディア推進プロジェクト代表。毎日新聞記者、ドイツ留学後、共同通信社記者、外信部、ソウル特派員など。退社後、経営コンサルタント、外務省の公益法人理事兼事務局長など経て現職。東日本大震災直後から「小さな避難所と集落をまわるボランティア」を展開。

◆大きな偉業

愛知県瀬戸市の陶原(とうげん)公民館で行われた1月8日の成人式で、新成人の代表の一人として記念品を受け取った池戸美優さんは「21リングモノソミー」(21番染色体環状線)という極めてまれな染色体異常があり、重度の障がいの中、生きてきた。成人式には、母の智美さんや地域の「同級生」たちが美優さんの晴れ姿を見守り、この日のために用意した赤い椿模様の晴れ着姿の美優さんとともに記念撮影におさまった。
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「障がい」テーマの各国映画で見えるもの(下)
『ジャーナリスティックなやさしい未来』第98回

1月 11日 2017年 社会

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引地達也(ひきち・たつや)

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コミュニケーション基礎研究会代表。就労移行支援事業所シャロームネットワーク統括。ケアメディア推進プロジェクト代表。毎日新聞記者、ドイツ留学後、共同通信社記者、外信部、ソウル特派員など。退社後、経営コンサルタント、外務省の公益法人理事兼事務局長など経て現職。東日本大震災直後から「小さな避難所と集落をまわるボランティア」を展開。

◆絶望はない米国

第97回で今回の「障がい」をテーマにした映画5作品である「17歳のカルテ」(米国)、「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」(スウェーデン)、「人生、ここにあり」(イタリア)、「オアシス」(韓国)、「あん」(日本)の紹介を受けて、障がい者視点で考えてみたい。
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「障がい」テーマの各国映画で見えるもの(上)
『ジャーナリスティックなやさしい未来』第97回

1月 05日 2017年 社会

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引地達也(ひきち・たつや)

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コミュニケーション基礎研究会代表。就労移行支援事業所シャロームネットワーク統括。ケアメディア推進プロジェクト代表。毎日新聞記者、ドイツ留学後、共同通信社記者、外信部、ソウル特派員など。退社後、経営コンサルタント、外務省の公益法人理事兼事務局長など経て現職。東日本大震災直後から「小さな避難所と集落をまわるボランティア」を展開。

◆私たちの「描き方」

精神障がい者をメディアが描くことは難しい。表面化する「怠惰」「狂気」のような所動作はひとつの最悪の結果であり、そこまでに至る目に見えない葛藤こそが、障がい者の戦いであり、悩みだから、それを表現する方法は見当たらない。
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忙しさから離れ、年末年始に光の平等を感じてみる
『ジャーナリスティックなやさしい未来』第96回

12月 27日 2016年 社会

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引地達也(ひきち・たつや)

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コミュニケーション基礎研究会代表。就労移行支援事業所シャロームネットワーク統括。ケアメディア推進プロジェクト代表。毎日新聞記者、ドイツ留学後、共同通信社記者、外信部、ソウル特派員など。退社後、経営コンサルタント、外務省の公益法人理事兼事務局長など経て現職。東日本大震災直後から「小さな避難所と集落をまわるボランティア」を展開。

◆年末年始の開所

私が拠点としている精神疾患者・障がい者向けの就労移行支援事業所「シャローム所沢」では、大みそかと元旦を開所することにした。大みそかでは、通所者と年越しそばを打ち、食べる、元旦にはお雑煮を作り、食べようと思っている。
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韓国大統領退陣は「ジェンダーバイアス」だろうか
『ジャーナリスティックなやさしい未来』第95回

12月 05日 2016年 社会

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引地達也(ひきち・たつや)

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コミュニケーション基礎研究会代表。就労移行支援事業所シャロームネットワーク統括。ケアメディア推進プロジェクト代表。毎日新聞記者、ドイツ留学後、共同通信社記者、外信部、ソウル特派員など。退社後、経営コンサルタント、外務省の公益法人理事兼事務局長など経て現職。東日本大震災直後から「小さな避難所と集落をまわるボランティア」を展開。

◆「その女」にざわつき

韓国の朴槿恵大統領に対する退陣の動きが止まらず、朴大統領自らも任期途中での辞任の可能性も表明した。ソウル中心部での辞任を求める大規模集会は一連の疑惑発覚後の10月後半以来、断続的に行われ、この動きはソウルだけではなく地方都市にも広がっている。これはマックス・ウェバーが言うところの「街頭民主主義」かもしれない。
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良い福祉とは良いコミュニケーションなり
『ジャーナリスティックなやさしい未来』第94回

11月 24日 2016年 社会

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引地達也(ひきち・たつや)

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コミュニケーション基礎研究会代表。就労移行支援事業所シャロームネットワーク統括。ケアメディア推進プロジェクト代表。毎日新聞記者、ドイツ留学後、共同通信社記者、外信部、ソウル特派員など。退社後、経営コンサルタント、外務省の公益法人理事兼事務局長など経て現職。東日本大震災直後から「小さな避難所と集落をまわるボランティア」を展開。

◆ムーミンの社会国家

フィンランドの首都ヘルシンキに来てみると、トーベ・ヤンソン著の『ムーミン』がこんなに人気だったのかと驚かされる。書店やお土産屋には必ずムーミンコーナーがあって、国内の人も外国人も買い求めているから、ムーミンは「国家的な宝」になっている。彼らムーミン一家や周辺の仲間が登場する物語は、効率性を求める世界の潮流を傍らから眺めているような印象があるから、世界的な存在感を見せているフィンランドという「社会国家」の取り組みをも象徴しているようだ。

その象徴が男女平等と高福祉。日本で映画「かもめ食堂」がヘルシンキを舞台にしたことで、一躍この首都も注目されたが、これも「優しい」社会文化へのイメージから派生した流れであり、必然。さらに最近では斬新な服飾や家具などデザイン性の高い商品を生み出す国、という印象も強いかもしれない。

高い税金に福祉制度の充実に注目すると、政策や制度の話になってしまうが、伝えたいのは、高福祉に実現には、質の良いコミュニケーションが成立しているから、ということである。
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円環で考える「富山型」議論を進めたい
『ジャーナリスティックなやさしい未来』第93回

11月 15日 2016年 社会

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引地達也(ひきち・たつや)

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コミュニケーション基礎研究会代表。就労移行支援事業所シャロームネットワーク統括。ケアメディア推進プロジェクト代表。毎日新聞記者、ドイツ留学後、共同通信社記者、外信部、ソウル特派員など。退社後、経営コンサルタント、外務省の公益法人理事兼事務局長など経て現職。東日本大震災直後から「小さな避難所と集落をまわるボランティア」を展開。

◆理にかなう方式

埼玉県鴻巣(こうのす)市にある社会福祉法人「一粒」(ひとつぶ)は、今後日本ではモデルでなるであろう「街」を運営している。正式名称は「吹上(ふきあげ)富士見共生プラザ 風の街」。鉄筋コンクリート3階建ての建物には、「サービス付き高齢者住宅」「デイサービス」「グループホーム」「家庭保育室」「生活相談支援センター」「コミュニティスペース」の機能を備えており、高齢者や自立支援が必要な障がい者、そして子供と、社会においてケアされる対象を集めることによって、高齢者と子供、高齢者と障がい者が自然と交じり合える工夫がされている。
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尊敬する「人倫国家」への失望と、そして切ない希望
『ジャーナリスティックなやさしい未来』第92回

11月 10日 2016年 社会

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引地達也(ひきち・たつや)

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コミュニケーション基礎研究会代表。就労移行支援事業所シャロームネットワーク統括。ケアメディア推進プロジェクト代表。毎日新聞記者、ドイツ留学後、共同通信社記者、外信部、ソウル特派員など。退社後、経営コンサルタント、外務省の公益法人理事兼事務局長など経て現職。東日本大震災直後から「小さな避難所と集落をまわるボランティア」を展開。

◆事業所に彼を呼ばない

米大統領選挙が共和党のドナルド・トランプ氏の大逆転勝利の報を受けて、私は大きな失望感におそわれている。民主党のブルーでも、共和党のレッドでも、どちらでもよかった。その国が主義主張を決めるプロセスと結果は国の専権事項である。しかし、今回の結果は赤と青の戦いではなく、異質のリーダーが、最も大事にすべき「人倫」、平たく言えば「人への配慮(ケア)と優しさ」が欠如しているという人を選んだという事実に愕然(がくぜん)としている。
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オープンダイアローグは日本で広がるのか
『ジャーナリスティックなやさしい未来』第91回

10月 21日 2016年 社会

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引地達也(ひきち・たつや)

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 コミュニケーション基礎研究会代表。就労移行支援事業所シャロームネットワーク統括。ケアメディア推進プロジェクト代表。毎日新聞記者、ドイツ留学後、共同通信社記者、外信部、ソウル特派員など。退社後、経営コンサルタント、外務省の公益法人理事兼事務局長など経て現職。東日本大震災直後から「小さな避難所と集落をまわるボランティア」を展開。

◆注目集まる手法

10月15日、東京・豊島区で「オープンダイアローグ~日本での展開~」(主催;公益社団法人青少年健康センター)が行われた。コーディネーターはオープンダイアローグを日本で紹介、展開している精神科医で筑波大教授の斎藤環さんで、パネリストとして参加したのが、カウンセリングを日本で初めて事業化したと言われる臨床心理士、原宿カウンセリングセンター所長、信田さよ子さん、オープンダイアローグに近い手法である当事者研究を北海道・浦河町の「べてるの家」で行っている北海道福祉大教授、向谷地生良(むかいやち・いくよし)さん。オープンダイアローグを始めた張本人であるフィンランド・ユバスキュラ大教授のヤッコ・セイックラさんはフィンランドからスカイプで参加した。

統合失調症などの精神疾患を対話だけで直すというこの手法は、昨年、斎藤さんが紹介する本を出版したことにより注目が集まっている。各地でセミナーも開催され、斎藤さん曰く「5万円のセミナーもいっぱいになる」ほどで、この日のセミナーも会費6千円であったが、約400席の会場は盛況だった。

注目の理由は、「対話で急性精神病が改善・治癒する」「薬や入院を極力使わない、反精神医学である」「診断や治療方針に固執しない」「個人精神療法ではなく治療チームが優先である」「治療者全員がセラピストとして平等」など、いくつかのポイントがあり、それらすべてが日本では議論になるほどのインパクトを持つ。
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田中正造は何を考えたのか、を考えてみる
『ジャーナリスティックなやさしい未来』第90回

10月 14日 2016年 社会

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引地達也(ひきち・たつや)

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 コミュニケーション基礎研究会代表。就労移行支援事業所シャロームネットワーク統括。ケアメディア推進プロジェクト代表。毎日新聞記者、ドイツ留学後、共同通信社記者、外信部、ソウル特派員など。退社後、経営コンサルタント、外務省の公益法人理事兼事務局長など経て現職。東日本大震災直後から「小さな避難所と集落をまわるボランティア」を展開。

◆歴史的なたたずまい

栃木県佐野市にある日本キリスト教団佐野教会は、1888年(明治21年)に建てられた歴史的なたたずまいを見せている。板張りの床もアーチ型の窓枠も天井の梁(はり)もすべて当時のままで、人が歩くとその重みが板張りの床を伝わって会堂全体に響いてきて、人と共にいる空間を実感させ、それが、ちょっとした安心感のようなぬくもりとして伝わってくる。
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