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人生いろいろ
『みんなで機械学習』第30回

11月 06日 2023年 社会

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山口行治(やまぐち・ゆきはる)

o株式会社ふぇの代表取締役。独自に考案した機械学習法、フェノラーニング®のビジネス展開を模索している。元ファイザージャパン・臨床開発部門バイオメトリクス部長、Pfizer Global R&D, Clinical Technologies, Director。ダイセル化学工業株式会社、呉羽化学工業株式会社の研究開発部門で勤務。ロンドン大学St.George’s Hospital Medical SchoolでPh.D取得(薬理学)。東京大学教養学部基礎科学科卒業。中学時代から西洋哲学と現代美術にはまり、テニス部の活動を楽しんだ。冒険的なエッジを好むけれども、居心地の良いニッチの発見もそれなりに得意とする。趣味は農作業。日本科学技術ジャーナリスト会議会員。

◆制作ノート

英国の経済学者エルンスト・シューマッハー(1911~1977年)の「スモール イズ ビューティフル」における中間技術の提案を、「みんなの機械学習」として実現するため、「スモール ランダムパターンズ アー ビューティフル」という拙稿を連載している。前稿では、コンピューターもしくはAI(人工知能)技術との共存・共生・共進化を、過去・現在・未来の視点で考えてみた。スモールデータの機械学習によって、個体集団の近傍をつないでゆく、中小企業ビジネスが、近未来への希望だ。「スモール ランダムパターンズ アー ビューティフル」は途中の画像以降なので、制作ノートに相当する前半部分は、飛ばし読みしてください。

「スモール ランダムパターンズ アー ビューティフル」のゴールは、結論を論理的に構築することではなく、生活のライフサイクルにおいて、データの世界との共存・共生・共進化に希望を実感することにある。近代的なモノの価値に従属する経済から、コト(サービスなど)の意味を重要視する経済への移行を時代背景として、近未来のデータサイエンス テクノロジー アンド アート(データの世界)が、人類の文明論的な変革をもたらす夢物語を、少なくともディストピアとはしない、複数の探索路を切り開こうとしている。物語のゴールにおいては、意味が認知される以前の「データ」そのものが、みんなの機械学習によって、「言語」とは別の、文明の道具になるだろう。 記事全文>>

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心震える英詩と、創造する真摯な日本語の協力と勇気
『ジャーナリスティックなやさしい未来』第265回

11月 01日 2023年 社会

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引地達也(ひきち・たつや)

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◆創出する訳文

オーストラリアの詩人で私の友人であるメリンダ・スミスさんが来日し、日本各地でワークショップを開催した。

東京の早稲田大でのワークショップ開催後に行われた「トーク&リーディング 詩の共訳~コラボレーティブ・アートとしての試み~」では、メリンダさんの詩を萩原朔太郎賞受賞の詩人、川口晴美さんが日本語に訳したものを朗読し、メリンダさんが川口さんの作品を英語に訳したものを朗読した。

もちろん、ここで詩の言葉を「訳する」ことは、単なる言語の置き換えではなく、その言葉の背景や成り立ちなどを詩人が解釈し、新しい言葉を紡ぎ出し、創出する作業である。これを「コラボレーティブ・アート」と呼ぶが、それは人の感性が触れ合おうとする創造的な行為であり、その過程には人を思いやる、ケアの感覚も垣間見られて、見ているだけでもわくわくする瞬間の連続だ。

私の中では、要支援者に向けた学びの中にどのように取り入れられるかの創造も働き始める。 記事全文>>

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グラデーションの中にあるLGBTQ、そして私たち
『ジャーナリスティックなやさしい未来』第264回

10月 25日 2023年 社会

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引地達也(ひきち・たつや)

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◆当事者から見えるもの

LGBT理解増進法(LGBT法)が6月に施行されたのを受けて、シンポジウム「LGBTQを考える ダイバーシティー雇用とインクルーシブなかたち」をこのほど開催した。ゲイの立場からLGBTQへの理解を推進する「LGBTコミュニティ江戸川」の七崎良輔さんからの話を中心に、発達支援研究所の山本登志哉所長と渡辺忠温主任研究員が質問者として対話する形式で行った。

七崎さんの著書『僕が夫に出会うまで』(文藝春秋)は世界9か国語に翻訳、マンガ化もされるなどの反響を呼んでおり、LGBTQ当事者の世界は潜在的な存在から可視化、実在化され、それが社会の中で融合する方向で動いている中で、反発する人の存在もまた鮮明化している。

七崎さんの話から知る、当事者から見えるものに、理解を進めようとする私も多くの発見があった。マジョリティーによって傷つくマイノリティーの気持ちはやはり対話で知るしかない。コミュニケーションの継続が人の尊厳を維持するのだと、再度確認する機会となった。 記事全文>>

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医療的ケア児とその家族が安心する社会のためにすること
『ジャーナリスティックなやさしい未来』第263回

10月 18日 2023年 社会

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引地達也(ひきち・たつや)

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◆耳を澄まして

2021年9月に施行された「医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律」(医療的ケア児支援法)は、「医療的ケア児の日常生活・社会生活を社会全体で支援」することを基本理念として、国や自治体に具体的な措置を義務付けている。施行から2年が経過し、各自治体ではどのような取り組みをし、そして医療的ケア児とその家族は支援によりこれまでの苦労が軽減されたのであろうか。

東京都大田区での関係者会議を傍聴し、この道筋はいまだ道半ばであるばかりではなく、対応する自治体からは尊重するべき「医療的ケア児」やその家族の声が聞けなかったのが気になった。これまで声を挙げにくかった彼・彼女らの声は「小さく」「少ない」のは当然だから、それに耳を澄ますことが必須である。政策を遂行するにはまずはその声にたどり着く、聴く、の工夫が求められる。 記事全文>>

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波風雲の技術
『みんなで機械学習』第29回

10月 16日 2023年 社会

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山口行治(やまぐち・ゆきはる)

o株式会社ふぇの代表取締役。独自に考案した機械学習法、フェノラーニング®のビジネス展開を模索している。元ファイザージャパン・臨床開発部門バイオメトリクス部長、Pfizer Global R&D, Clinical Technologies, Director。ダイセル化学工業株式会社、呉羽化学工業株式会社の研究開発部門で勤務。ロンドン大学St.George’s Hospital Medical SchoolでPh.D取得(薬理学)。東京大学教養学部基礎科学科卒業。中学時代から西洋哲学と現代美術にはまり、テニス部の活動を楽しんだ。冒険的なエッジを好むけれども、居心地の良いニッチの発見もそれなりに得意とする。趣味は農作業。日本科学技術ジャーナリスト会議会員。

◆制作ノート

英国の経済学者エルンスト・シューマッハー(1911~1977年)の「スモール イズ ビューティフル」における中間技術の提案を、「みんなの機械学習」として実現するため、「スモール ランダムパターンズ アー ビューティフル」という拙稿を連載している。前稿では、ビッグデータの限界と、スモールデータの活用について考えてみた。近代合理主義は17世紀に始まり、限界や問題点が明らかになっても、21世紀まで存続している。スモールデータの機械学習が、新しいデータ文明の始まりとなることを期待して、近未来への希望をつないでいる。「スモール ランダムパターンズ アー ビューティフル」は途中の画像以降なので、制作ノートに相当する前半部分は、飛ばし読みしてください。 記事全文>>

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データでサイン
『みんなで機械学習』第28回

10月 03日 2023年 社会

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山口行治(やまぐち・ゆきはる)

o株式会社ふぇの代表取締役。独自に考案した機械学習法、フェノラーニング®のビジネス展開を模索している。元ファイザージャパン・臨床開発部門バイオメトリクス部長、Pfizer Global R&D, Clinical Technologies, Director。ダイセル化学工業株式会社、呉羽化学工業株式会社の研究開発部門で勤務。ロンドン大学St.George’s Hospital Medical SchoolでPh.D取得(薬理学)。東京大学教養学部基礎科学科卒業。中学時代から西洋哲学と現代美術にはまり、テニス部の活動を楽しんだ。冒険的なエッジを好むけれども、居心地の良いニッチの発見もそれなりに得意とする。趣味は農作業。日本科学技術ジャーナリスト会議会員。

◆制作ノート

英国の経済学者エルンスト・シューマッハー(1911~1977年)の「スモール イズ ビューティフル」における中間技術の提案を、「みんなの機械学習」として実現するため、「スモール ランダムパターンズ アー ビューティフル」という拙稿を連載している。前稿では、経済予報と生活予報について考えてみた。経済予報の場合、景況感指数のように予測性がある経済指標が各種公表されているのでイメージしやすい。地域特性や業界特性を、経済データからどのように推測するのか考えてみた。生活予報はイメージしにくいけれども、以前は四季の移ろいに応じた、家族や集落の行事によって営(いとな)まれていたことを、地域のデータから読み取って予測し、広報することを考えてみた。「スモール ランダムパターンズ アー ビューティフル」は途中の画像以降なので、制作ノートに相当する前半部分は、飛ばし読みしてください。 記事全文>>

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与那国 要塞化する島
日本の最西端 いま何が起きている?
『山田厚史の地球は丸くない』第247回

9月 29日 2023年 社会

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山田厚史(やまだ・あつし)

ジャーナリスト。元朝日新聞編集委員。「ニュース屋台村」編集主幹。

「南西諸島の防衛力強化」が、盛んに言われるようになった。沖縄といえば米軍基地だが、宮古島、石垣島など離島にミサイルを配備しているのは自衛隊だ。

「台湾有事」が囃(はや)され、「海洋進出の動きを強める中国」などと不安を煽(あお)り、「抑止力の強化」が当然のように叫ばれているが、現地の人々はどう受け止めているのか。それが知りたくて、日本西端の島・与那国島(よなぐにじま)を訪れた。 記事全文>>

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経済予報と生活予報
『みんなで機械学習』第27回

9月 20日 2023年 社会

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山口行治(やまぐち・ゆきはる)

o株式会社ふぇの代表取締役。独自に考案した機械学習法、フェノラーニング®のビジネス展開を模索している。元ファイザージャパン・臨床開発部門バイオメトリクス部長、Pfizer Global R&D, Clinical Technologies, Director。ダイセル化学工業株式会社、呉羽化学工業株式会社の研究開発部門で勤務。ロンドン大学St.George’s Hospital Medical SchoolでPh.D取得(薬理学)。東京大学教養学部基礎科学科卒業。中学時代から西洋哲学と現代美術にはまり、テニス部の活動を楽しんだ。冒険的なエッジを好むけれども、居心地の良いニッチの発見もそれなりに得意とする。趣味は農作業。日本科学技術ジャーナリスト会議会員。

◆制作ノート

英国の経済学者エルンスト・シューマッハー(1911~1977年)の「スモール イズ ビューティフル」における中間技術の提案を、「みんなの機械学習」として実現するため、「スモール ランダムパターンズ アー ビューティフル」という拙稿を連載している。前稿では、新たに第4章「機械学習との共存・共生・共進化-まばらでゆらぐ多様性」を書き始めた。生態系が「まばら」であること、すなわち、生態系における共存・共生・共進化は、まばら(スパース)な関係によって非線形な複雑系が安定化しているという、データ論として都合のよい入り口を見つけた。データの世界は、ランダムな数の分布に意味がある世界だ。数学では、確率は実数によって定義されていても、コンピューターは、整数の疑似乱数しか作ることができない。疑似乱数であっても、ランダム行列にして、固有値(eigenvalue)分解すれば、実数(場合によって複素数)の世界に戻るので不思議だ。もちろん、コンピューターで計算しうる固有値は、整数でしかないけれども。こういう意味不明な話も、量子コンピューターでは、複素数の世界を実際に計算できてしまうので、本当に意味不明になる。「スモール ランダムパターンズ アー ビューティフル」は途中の画像以降なので、制作ノートに相当する前半部分は、飛ばし読みしてください。 記事全文>>

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挑み続けた夢の中での突然の死
『ジャーナリスティックなやさしい未来』第262回

9月 06日 2023年 社会

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引地達也(ひきち・たつや)

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◆炎天下でスーツ

真夏の炎天下にスーツを着てネクタイを締めてさわやかな顔をして過ごすのは、もはや修験道の苦行である。この8年間、就職を目指すある40代の男性当事者は季節に限らず自分ができそうな仕事があれば、応募書類を出し続け、書類が通れば面接を受け続けた。真夏でもスーツを着込み、同行する私も同じく正装し、2人で滝のような汗を流しながら面接に臨み、そして落選を続けた。

複合的な障がいがあるこの当事者は、障がい者雇用の枠組みの中でも企業側にはある程度配慮を要する必要がある方ではあったが、本人の就職の熱意は強かった。その思いに応える企業と、二人三脚で対応していこうとの思いを持って私もその二人三脚の相手を探すつもりで挑み続けた。時には実習にこぎつけ仕事の現場で「お見合い」をするケースもあったが結局、コミュニケーションの問題などで1日か2日で挫折し、実習も貫徹できない経験を繰り返した。 記事全文>>

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「障害者総合支援法」改正の施行を前にした就労支援の心構え
『ジャーナリスティックなやさしい未来』第261回

8月 30日 2023年 社会

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引地達也(ひきち・たつや)

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◆ミスマッチの反省

2022年12月に国会で可決した「障害者総合支援法」改正案は2024年度から施行される。「障害者総合支援法改正法施行後3年の見直しについて(議論の整理)」としてまとめられた改正案は「障がい者の地域生活」「社会的ニーズへの細かな対応」「質の高い障がい福祉サービス」の三つの柱からなる。

多様な就労ニーズへの支援と障がい者雇用の質の向上を目的とした改正は、自分の就労支援に関する動き方を再考しなければならない。これは障がい者雇用でミスマッチが生じている現状を改善しようとする中で考えられたものであり、福祉サービス全般に対して、これまでの動き方からの変化を促すものでもある。 記事全文>>

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