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当事者の発言を実直に報じた記事から読み取れるもの
『時事英語―ご存知でしたか?世界ではこんなことが話題』第16回

7月 24日 2015年 文化

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SurroundedByDike(サラウンディッド・バイ・ダイク)

勤務、研修を含め米英滞在17年におよぶ帰国子女ならぬ帰国団塊ど真ん中。銀行定年退職後、外資系法務、広報を経て現在証券会社で英文広報、社員の英語研修を手伝う。休日はせめて足腰だけはと、ジム通いと丹沢、奥多摩の低山登山を心掛ける。

6月の終わりにラオスの首都ビエンチャンを訪れた。この時期は雨期に当たるが予想に反して、外気温度を下げる激しい雷雨があまりなく連日40度近い厳しい暑さに耐えねばならなかった。ビエンチャンで見るべき観光スポットもあらかた見終わっており、孫にかまってもらう以外にはビールを飲むくらいしかなく、10日間ほど運動もせず、ラオスブランドのビール「ビアラオ」を流し込み、ひたすら尿酸値を上げる自堕落な日々を送った。

ビエンチャン市内の通りを歩く外国人は中国、韓国からのビジネスマンを除けば、若いバックパッカーとなんらかの国際機関に勤務する人々と聞く。国際機関とは各種援助機関であり、この国に施す仕事をしている人たちがかなりの数にのぼっているようだ。
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3年間の駐在で感じたこと
『マレーシア紀行』第8回(最終回)

7月 24日 2015年 国際

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マレーの猫

エネルギー関連業界で30年以上働いてきたぱっとしないオヤジ。専門は経理、財務。実務経験は長く、会計、税務に関しては専門家と自負。2012年からマレーシアのクアラルンプールに単身赴任中。趣味は映画鑑賞、ジャズ、ボサノバ鑑賞、読書。最近は浅田次郎の大ファン、SF小説も

マレーシアでの単身駐在生活がとうとう終わり、近々帰国することとなった。今度は日本の片田舎にある会社に勤務して、月~木は地元に、金~日は自宅に泊まるという生活が始まる。これからは「マレーの猫」ではなく、「日本の野良猫」としての生活になるが、いざ帰国するとなると一抹の寂しさも湧いてくるのである。

そこで今回が最後のマレーシア紀行になるが、駐在が終わるに当たって今までのマレーシア駐在生活で感じたことについて、つれづれに書かせて頂くことにした。マレーシアでの生活は本当に楽しく快適なものであったし、多くのマレーシアの方々にお世話になったのも事実である。そのためあまりマレーシアについて批判的なことは書くべきではないのかもしれないが、敢えてマレーシアの更なる発展を願いつつ、マレーシアの応援団員として私の正直な気持ちを述べさせて頂くことを何とぞお許し頂きたい。
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銀行貸出と稲盛経営哲学
『バンカーの目のつけどころ 気のつけどころ』第50回

7月 17日 2015年 経済

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小澤 仁(おざわ・ひとし)

バンコック銀行執行副頭取。1977年東海銀行入行。2003年より現職。米国在住10年。バンコク在住17年。趣味:クラシック歌唱、サックス・フルート演奏。

人生に「解」があれば、これほど簡単なことはない。経営についても同様である。経営に普遍的なやり方があれば、皆悩む必要はない。それがないから、経営者は悩む。「経営者は孤独だ」と言うが、会社経営の一切の責任を負いながら、常にベストなやり方を求めて悩み苦しんでいるから、孤独でないはずがない。

◆銀行員に求められる経営者の視点

私の友人の中には数人の会社社長がいる。その多くはサラリーマン社長である。サラリーマン社長といっても、社長になったからには経営者としての責任を皆極めて重く受け止めている。日本出張の折、この会社社長の一人であるKさんと食事を共にした。食事中の1時間半あまり、彼は経営者の仕事の重さを訴えるとともに、彼が会社経営を行ううえで助けとしている「稲盛経営哲学」を熱く語ってくれた。
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「借りたカネは返せ」は常識に非ず
『山田厚史の地球は丸くない』第50回

7月 10日 2015年 経済

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山田厚史(やまだ・あつし)

ジャーナリスト。元朝日新聞編集委員。「ニュース屋台村」編集主幹。

先日、ラジオ番組に呼ばれた。ギリシャ問題を話してくれ、という依頼だ。打ち合わせで進行役の女性から「ギリシャって酷(ひど)い国ですね。借りたお金を返さないなんて」と言われた。そうか。「借りたカネは返せ」という欧州連合(EU)の主張は日本人の金銭感覚にピタリとくるんだ、と感じた。

借金の返済に窮した警察官が殺人を犯す、なんてことさえある日本人の「律儀さ」を語ると、外国人は「信じられない」という顔をする。「そこまでして借金を返すのか」とラテン系は唖然(あぜん)とする。
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ジョコ政権下で増長する守旧派と変わる対日姿勢
『東南アジアの座標軸』第10回

7月 10日 2015年 国際

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宮本昭洋(みやもと・あきひろ)

りそな総合研究所など日本企業3社の顧問。インドネシアのコンサルティングファームの顧問も務め、ジャカルタと日本を行き来。1978年りそな銀行(旧大和銀)入行。87年から4年半、シンガポールに勤務。東南アジア全域の営業を担当。2004年から14年まで、りそなプルダニア銀行(本店ジャカルタ)の社長を務める。

◆お手盛り予算、汚職や賄賂の温床に

ジョコ・ウィドド政権の政治基盤の弱さにつけ込み、守旧派の既得権益層が台頭する象徴的な事例が国会内でも目立ってきました。560人の全国会議員に対しそれぞれの選挙区の開発予算として毎年総額200億ルピア(1.9億円相当)を支給し、各選挙区で使途が自由な開発資金に充てるというものです。この法案は、与党連合が反対しましたが、野党連合の賛成により本会議で可決されています。

景気低迷により税収不足に直面し、インフラ整備や社会保障費の拡充などにも支障が出始めているにもかかわらず、この議決により来年度の国家予算案には新たに約11兆ルピア(1000億円相当)の開発予算が計上されることになります。ジョコ政権の主要政策である「地方開発・格差是正」を逆手に取ったもので、各議員が私腹を肥やし、汚職や賄賂の温床になりかねません。大統領は反対しているものの、このまま大統領が法案に署名する可能性が高いのではと懸念しています。
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食は芸術 食は文化
『バンカーの目のつけどころ 気のつけどころ』第49回

7月 03日 2015年 経済

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小澤 仁(おざわ・ひとし)

バンコック銀行執行副頭取。1977年東海銀行入行。2003年より現職。米国在住10年。バンコク在住17年。趣味:クラシック歌唱、サックス・フルート演奏。

世界中を歩いてまわると、多くの国の人たちは「自分の国の料理が一番おいしい」と自慢する。イタリア料理、フランス料理などに代表される、ソースや料理法を工夫した西欧料理。「四足ならば机を除いて何でも食べる」と揶揄(やゆ)される、食材豊富な中華料理。独特な香辛料であるカレーをベースとしたインド料理。

タイ料理も悪くない。「一つの料理の中に『甘み』『うまみ』『辛み』『すっぱさ』『塩っぽさ』、すべてを入れこむのはタイ料理だけだ」とタイ人は自慢する。なるほど、トムヤムクンを食べてみればタイ人の言っていることも納得する。
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大学院通いの社会人による「反人文系学問排除論」
『ジャーナリスティックなやさしい未来』第52回

7月 03日 2015年 社会

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引地達也(ひきち・たつや)

コミュニケーション基礎研究会代表。毎日新聞記者、ドイツ留学後、共同通信社記者、外信部、ソウル特派員など。退社後、経営コンサルタント、外務省の公益法人理事兼事務局長などを経て、株式会社LVP等設立。東日本大震災直後から「小さな避難所と集落をまわるボランティア」を展開。

◆文科省が廃止や転換を通知

下村博文文部科学相が6月8日に全国の国立大学法人に対し、人文社会科学系の学部・大学院の廃止や転換などを求める通知を出した。これに対し、大学教員や研究者の間から「教養力の低下」を懸念するなどの反発の声があがっている。

毎日新聞掲載の教育評論家、尾木直樹・法政大教授(臨床教育学)の言葉を借りれば、「混迷した時代だからこそ、これまでの延長線上にはない新しい価値観を見いだしたり、洞察力を働かせたりして解決の方法を模索する。要は第三の道を探り出すことが重要なのです。そのために役立つものが哲学であり、倫理学、文学、社会学。つまり文系の学問なんです」。
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失効していた労働許可証
『実録!トラブルシューティング』第15回

7月 03日 2015年 経済

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東洋ビジネスサービス

1977年よりタイを拠点として、日本の政府機関の後方支援に携わる。現在は民間企業への支援も展開、日本とタイの懸け橋として両国の発展に貢献することを使命としている。

今回は、これまでも何度かご紹介してきた労働許可証(ワークパミット、以下WP)について、弊社内で起きた重大なトラブルをご紹介します。

タイで、日本人を含めた外国人が働くためにはWPを取得する必要があります。弊社は日本から進出する企業を顧客とし、毎日ビザやWPの取得のお手伝いをしています。もちろん、弊社で働く日本人は全てWPを取得し、合法的に働いている、ハズです。
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70年後の「帰還」
『アセアン複眼』第8回

7月 03日 2015年 国際

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佐藤剛己(さとう・つよき)

企業買収や提携時の相手先デュー・デリジェンス、深掘りのビジネス情報、政治リスク分析などを提供するHummingbird Advisories 代表。シンガポールと東京を拠点に日本、アセアン、オセアニアをカバーする。新聞記者9年、米調査系コンサルティング会社で11年働いた後、起業。グローバルの同業者50か国400社・個人が会員の米国Intellenet日本代表。公認不正検査士。

栃木県のJR宇都宮駅から北へ20キロほど行ったところに、関東では珍しいリンゴ栽培の地、石那田(いしなだ)の集落がある。1944年のインパール作戦を戦い、24歳で亡くなった旧日本兵、半田進(はんだ・すすむ)さんの生家があるところだ。先月、ここに半田さんの日の丸が70余年を経て還(かえ)る、という稀有(けう)な出来事に立ち会うことができた。今回は個人的体験をお許しください。

◆インパール作戦と半田さん

本人が戦地から送った手紙などによると、半田さんの所属はインパール作戦(日本軍「ウ号作戦」)を戦った3個師団のうち、第33師団歩兵第214連隊6823部隊。第33師団は、南北のインド・ビルマ(当時)国境に沿うアラカン山脈を流れるカバウ河谷(かこく)から西側へインド制圧を狙った師団で、英軍第4軍(インパール)と戦った。
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ドバイから4.5億人のイスラム市場へ
『夜明け前のパキスタンから』第4回

7月 03日 2015年 国際

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北見 創(きたみ・そう)

日本貿易振興機構(ジェトロ)カラチ事務所に勤務。ジェトロに入構後、海外調査部アジア大洋州課、大阪本部ビジネス情報サービス課を経て、2015年1月からパキスタン駐在。

パキスタンは、従来のアジア地域の視点でみると、「インド市場の先」であるため存在感がない。一方、「ドバイ周辺の国々」としてみれば距離的・心理的に近いものがある。ドバイを基点に、イランやアフガニスタンを含めて、手付かずの4.5億人の大型市場としてアプローチしてはどうか。

◆東より西から攻めるべき

先日、事務所に来訪いただいたお客様はドバイの駐在員だった。「安全性を考えて日帰りで来ました」という。あまり知られていないが、パキスタンの最大市場であるカラチは、ドバイから飛行機で約2時間で着く。エミレーツ航空は1日6便、毎日就航している。パキスタンへの足掛かりにはドバイの日帰り出張から始めるのが手っ取り早いかもしれない。
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