引地達也(ひきち・たつや)
仙台市出身。毎日新聞記者、ドイツ留学後、共同通信社記者、外信部、ソウル特派員など。退社後、経営コンサルタント、外務省の公益法人理事兼事務局長などを経て、株式会社LVP(東京)、トリトングローブ株式会社(仙台)設立。一般社団法人日本コミュニケーション協会事務局長。東日本大震災直後から被災者と支援者を結ぶ活動「小さな避難所と集落をまわるボランティア」を展開。企業や人を活性化するプログラム「心技体アカデミー」主宰として、人や企業の生きがい、働きがいを提供している。
今回も全国のコミュニティFM局に番組を配信している衛星ラジオ局「ミュージックバード」の「未来へのかけはし Voice from Tohoku」の放送分のうち、ちょうど東日本大震災から3年となる3月11日分の内容をお届けする。それは、「高台に逃げてください」の防災無線で避難を呼びかける声であまりにも有名になった宮城県南三陸町の職員、遠藤未希さんの話。まずは、ラジオ放送の内容を紹介する。
◆亡き娘への手紙
本日お伝えするのは宮城県南三陸町の防災無線で最後まで避難を呼びかけ、犠牲となった町職員、遠藤未希さんのご両親、遠藤清喜さん、恵美子さんの未希さんに宛てた手紙です。冒頭で流れる気仙沼線の歌詞にも描きました未希さん。彼女を亡くしご両親は多大な苦悩とたたかってまいりました。この手紙は私が代読させていただきます。
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