п»ї ニュース屋台村
最新記事
1 42 43 44 45 46 169

発達障がいを知るための逆SSTから何が見えてくるのか
『ジャーナリスティックなやさしい未来』第205回

3月 17日 2021年 社会

LINEで送る
Pocket

引地達也(ひきち・たつや)

%e3%80%8e%e3%82%b8%e3%83%a3%e3%83%bc%e3%83%8a%e3%83%aa%e3%82%b9%e3%83%86%e3%82%a3%e3%83%83%e3%82%af%e3%81%aa%e3%82%84%e3%81%95%e3%81%97%e3%81%84%e6%9c%aa%e6%9d%a5%e3%80%8f%e5%bc%95%e5%9c%b0%e9%81%94特別支援が必要な方の学びの場、みんなの大学校学長、博士(新聞学)。精神科系ポータルサイト「サイキュレ」編集委員。一般財団法人発達支援研究所客員研究員、法定外見晴台学園大学客員教授。

◆一方的なアプローチではなく

精神障がいや発達障がいの方々を支援する際のアプローチであるSST(Social Skills Training)は支援活動の社会への拡大とともに、言葉としては浸透しているが、その手法は幅広く、支援現場での評価は様々である。

日本語では「社会生活技能訓練」もしくは「生活技能訓練」と呼ばれ、社会生活における困難さを対話を通じて克服し自信をつけていくトレーニングという位置づけであるが、前提として困難さを抱えている方が、克服するためのものであり、それは当事者にとって、受け手に対する一方的なアプローチでもある。

しかしながら、困難さを克服するには、障がいのある方だけの問題ではなく、社会の側もその困難さを理解して初めて、無理のない関係性が築かれ、当事者が社会生活を営めるようになるはずである。その関係性を構築するアプローチとして、私も携わる発達支援研究所が提唱するのが「逆SST」の手法である。 記事全文>>

コメント

2回転目チェックは特許データのダウンロード
『みんなで機械学習』第5回

3月 15日 2021年 社会

LINEで送る
Pocket

山口行治(やまぐち・ゆきはる)

o株式会社Aデコード研究所設立準備中。元ファイザージャパン・臨床開発部門バイオメトリクス部長(臨床試験データベースシステム管理、データマネジメント、統計解析)。ダイセル化学工業株式会社、呉羽化学工業株式会社の研究開発部門で勤務。ロンドン大学St.George’s Hospital Medical SchoolでPh.D取得(薬理学)。東京大学教養学部基礎科学科卒業。中学時代から西洋哲学と現代美術にはまり、テニス部の活動を楽しんだ。冒険的なエッジを好むけれども、居心地の良いニッチの発見もそれなりに得意とする。趣味は農作業。日本科学技術ジャーナリスト会議会員。

『みんなで機械学習』の2回転目は、CAPDサイクルのチェック(C)フェーズから始まる。今回は無料のデータを大量に取得してみよう。インターネットの特許検索サイト(PATENTSCOPE)において、機械学習を使ったビジネス関連特許を検索すると、6042件ヒットした。具体的には(“machine learning”AND G06Q)で検索している。G06Qはビジネス関連特許に相当する 国際特許分類コード(IPC code)だ。この6042件の特許データ(例えば、出願年、出願国、出願者、タイトル、アブストラクトなど)をダウンロードして機械学習してみよう。機械学習しなくても、出願国は1位中国、2位米国で、出願者は1位マイクロソフト、2位IBMなどという単純な統計はPATENTSCOPEの機能ですぐにわかる。しかし、中小企業経営者にとって役立ちそうなビジネス課題を6042件から探すのは容易ではない。 記事全文>>

One response so far

AIと人間は何が違う?-AIを正しく恐れよう
『バンカーの目のつけどころ 気のつけどころ』第189回

3月 12日 2021年 経済

LINEで送る
Pocket

小澤 仁(おざわ・ひとし)

oバンコック銀行執行副頭取。1977年東海銀行入行。2003年より現職。米国在住10年。バンコク在住23年。趣味:クラシック歌唱、サックス・フルート演奏。

コンピューターの発達が急速な勢いで私たちの生活の変化をもたらしている。日本では最もなじみの深いITメーカーであるアップルを例に取れば、同社が最初にアップル・コンピューターを販売したのが今から約50年前の1976年。その後、飛躍的に半導体技術が進化し、コンピューターの高度化、小型化が進行。さらに2000年代に入り、インターネット技術が急速に民間に普及し始める。 記事全文>>

2 responses so far

日銀の「施策の点検」が「施策の点検」で終われない理由
『山本謙三の金融経済イニシアティブ』第38回

3月 10日 2021年 経済

LINEで送る
Pocket

山本謙三(やまもと・けんぞう)

oオフィス金融経済イニシアティブ代表。前NTTデータ経営研究所取締役会長、元日本銀行理事。日本銀行では、金融政策、金融市場などを担当したのち、2008年から4年間、金融システム、決済の担当理事として、リーマン・ショック、欧州債務危機、東日本大震災への対応に当たる。

日本銀行は、3月半ばの金融政策決定会合で「施策の点検」の結果を公表する。点検の目的は「より効果的で持続的な金融緩和を行うため」とする。これまでの施策の効果と副作用の点検が、中心になるだろう。

副作用は、広範かつ多岐にわたる。日銀自身がすべてを認めているわけではないが、副作用には①金融機関収益への圧迫②市場機能の低下③資産価格の高騰④成長性の低い企業の温存(新陳代謝の阻害)⑤財政規律の弛緩(しかん)――などがある。 記事全文>>

コメント

ヒトと学習機械の共存・共生・共進化
『みんなで機械学習』第4回

3月 08日 2021年 社会

LINEで送る
Pocket

山口行治(やまぐち・ゆきはる)

o株式会社Aデコード研究所設立準備中。元ファイザージャパン・臨床開発部門バイオメトリクス部長(臨床試験データベースシステム管理、データマネジメント、統計解析)。ダイセル化学工業株式会社、呉羽化学工業株式会社の研究開発部門で勤務。ロンドン大学St.George’s Hospital Medical SchoolでPh.D取得(薬理学)。東京大学教養学部基礎科学科卒業。中学時代から西洋哲学と現代美術にはまり、テニス部の活動を楽しんだ。冒険的なエッジを好むけれども、居心地の良いニッチの発見もそれなりに得意とする。趣味は農作業。日本科学技術ジャーナリスト会議会員。

ヒトと道具は共進化しているのだろうか。道具が進歩しているとしても、道具を使うヒトは退化している可能性は否定できない。退化も含めるのであれば、ヒトと道具は相互に影響しあって共進化しているのだろう。ヒトが使う道具には言語も含まれるかもしれない。しかしデータは、コンピューターにとっての自然であって、ヒトの道具ではない。地球環境などの自然が、ヒトの道具ではないのと同じ理屈だ。データをヒトの道具にしてしまうと、コンピューターは自然を失い、暴走するかもしれない。データサイエンスには、データをヒトの道具にしない、コンピューターにとっての自然を保護する重要な役割がある。これは単なる比喩(ひゆ)ではなく、データサイエンスで暴利を企むヒトへの警告だ。ヒトとコンピューターは、共存・共生・共進化する、それはヒトの最後の生存戦略だと思う。SF映画なら、最後のヒトの生存戦略というかもしれない。 記事全文>>

コメント

役人とワイン 内閣広報官が堕ちた接待の罠
『山田厚史の地球は丸くない』第183回

3月 05日 2021年 経済

LINEで送る
Pocket

山田厚史(やまだ・あつし)

ジャーナリスト。元朝日新聞編集委員。「ニュース屋台村」編集主幹。

内閣広報官だった元総務官僚・山田真貴子さんは、こんな形で官僚人生を棒に振るとは思ってもいなかっただろう。放送関連会社「東北新社」との会食は「1回だけ」。しかも、同社に勤める菅義偉首相の長男の誘いである。断り切れないから会食に顔を出しただけ、こんなことで辞めるなんて納得いかない。そう考えたとしても不思議ではない。 記事全文>>

コメント

理不尽な理
『みんなで機械学習』第3回

3月 01日 2021年 社会

LINEで送る
Pocket

山口行治(やまぐち・ゆきはる)

o株式会社Aデコード研究所設立準備中。元ファイザージャパン・臨床開発部門バイオメトリクス部長(臨床試験データベースシステム管理、データマネジメント、統計解析)。ダイセル化学工業株式会社、呉羽化学工業株式会社の研究開発部門で勤務。ロンドン大学St.George’s Hospital Medical SchoolでPh.D取得(薬理学)。東京大学教養学部基礎科学科卒業。中学時代から西洋哲学と現代美術にはまり、テニス部の活動を楽しんだ。冒険的なエッジを好むけれども、居心地の良いニッチの発見もそれなりに得意とする。趣味は農作業。日本科学技術ジャーナリスト会議会員。

自然科学系の理系頭脳では、量子力学の理解不可能な実験結果でも、理不尽とは感じないらしい。でも、人間による環境破壊を止められないと、理不尽だと思う。全ての集合の集合は集合ではないという「論理」は正しかったとしても、違和感が残る。集合演算で作ることができる全ての集合は、集合という圏(カテゴリー)として取り扱うことができることを見抜いた天才数学者グロタンディーク(1928-2014年)にとって、人間の世界は理不尽だったに違いない。『みんなで機械学習』の4回転半以降の話をしてしまった。世の中、理不尽なことばかりで、生活も困難になってきている。人間の世界だけでも厄介なのに、AI(人工知能)と共に生きるとなると、理不尽なことばかりだろう。だから、理(rationale)を変えてみることを提案したい。合理性にはランダムネスという本質的な限界がある。機械学習は確率的なサイコロを振り続けて、合理的な回答を見いだす。しかしAIでは、本質的なランダムネスが関与するような、環境や進化の問題などにおける「責任」を取ることはできない。困難な生活にあっても「希望」を捨てない人々だけが、未来への責任を取ることができる。これは哲学的なテーゼであって、文学や宗教だけではなく、科学や技術、政治、経済も含めた文明論的な反省、人間中心主義を批判した後に人間が引き受ける役割についての考察だ。だから『みんなで機械学習』したい。 記事全文>>

コメント

本当に大丈夫?日本の少子化対策
『バンカーの目のつけどころ 気のつけどころ』第188回

2月 26日 2021年 経済

LINEで送る
Pocket

小澤 仁(おざわ・ひとし)

oバンコック銀行執行副頭取。1977年東海銀行入行。2003年より現職。米国在住10年。バンコク在住23年。趣味:クラシック歌唱、サックス・フルート演奏。

バンコック銀行日系企業部には、新たに採用した行員向けに「小澤塾」と名付けた6カ月の研修コースがある。この期間、銀行商品や貸し出しの基本などを宿題回答形式で、英語で講義を行う。この講義と並行して、日本人新入行員として分析力、企画力などを磨くため、レポートの提出を義務づけている。今回は、小澤塾を昨年卒業した佐久間絵里さんのレポートをご紹介したい(注=本文中の図表は、その該当するところを一度クリックすると「image」画面が出ますので、さらにそれをもう一度クリックすると、大きく鮮明なものを見ることができます)。 記事全文>>

コメント

プラスチックを吐き出す竜
『国際派会計士の独り言』第41回

2月 24日 2021年 経済

LINEで送る
Pocket

内村 治(うちむら・おさむ)

photoオーストラリアおよびアジアで大手国際会計事務所の日系サービス統括や、中国ファームで経営執行役などを含め30年近く幹部を務めた。現在は中国・深圳の会計事務所の顧問などを務めている。オーストラリア勅許会計士、「みんなの大学校」教員、外国人向け日本語教師。

欧州連合(EU)の政策執行機関である欧州委員会(EC)のベルギー・ブリュッセルの本部前に2018年11月、ドラゴン(竜)の像が設置されました。ドラゴンは西洋では一般的に悪魔の化身とされ、この現代版ドラゴンの口から勢いよく吐き出されているのは、業火(ごうか)ならぬプラスチックです。使い捨てプラスチック製品の使用禁止を呼び掛けるNGOの連合体のアピールの一環でした。 記事全文>>

コメント

若い統計ソフトは学習しやすい
『みんなで機械学習』第2回

2月 22日 2021年 社会

LINEで送る
Pocket

山口行治(やまぐち・ゆきはる)

o株式会社Aデコード研究所設立準備中。元ファイザージャパン・臨床開発部門バイオメトリクス部長(臨床試験データベースシステム管理、データマネジメント、統計解析)。ダイセル化学工業株式会社、呉羽化学工業株式会社の研究開発部門で勤務。ロンドン大学St.George’s Hospital Medical SchoolでPh.D取得(薬理学)。東京大学教養学部基礎科学科卒業。中学時代から西洋哲学と現代美術にはまり、テニス部の活動を楽しんだ。冒険的なエッジを好むけれども、居心地の良いニッチの発見もそれなりに得意とする。趣味は農作業。日本科学技術ジャーナリスト会議会員。

統計ソフトというと、書店に並んでいる「R」が代表的だろう。筆者のように60年代オールディーズを楽しむ世代では、ATTベル研究所の「S」言語のほうがなじみ深い。「S」と「R」は親子のようなものだ。専門家が使う高価なソフトとしてはSASがトップレベルで、SASを思い出すと、SPSSとBMDPという初代統計ソフトの昔話になってしまう。SASは大型計算機センターでメインフレームという、本当に大型の計算機で動作していた。現在はパソコンでも動作していて、当時よりも数段に早い。計算機の大きさはおそらく1万分の1以下、SASの価格は当時の10分の1以下だ。SASのマニュアルは当時の10倍以上になった。統計ソフトも若者の感受性のようなもので、時代は統計ソフトに運命をもたらす。SASが若かったときに学んだので、薄いマニュアルにSASの気概を感じた。若い統計ソフトは、素直で学習しやすい。 記事全文>>

コメント

1 42 43 44 45 46 169