引地達也(ひきち・たつや)
特別支援が必要な方の学びの場、シャローム大学校(みんなの大学校)学長、博士(新聞学)。一般財団法人福祉教育支援協会上席研究員、ケアメディア推進プロジェクト代表。コミュニケーション基礎研究会代表。精神科系ポータルサイト「サイキュレ」編集委員。一般財団法人発達支援研究所客員研究員、法定外見晴台学園大学客員教授。
◆ウェブ授業での発見
日常的にマスクをした生活をしている中で、人と会話をする時に自然と相手の目を集中的に見るようになっていることで、最近は新しい発見が生まれている。目がモノを言っている、という新たな実感である。
真剣なまなざしは、発せられる言葉やそこにある思いの悲壮感や切迫感も伝わってくる。一方で、思いがなければ、目は何も訴えかけてはこないのもよくわかる。最近はいくつかの個別の悩みも真ん中に置いて対話することが多く、その「目の」違いは歴然であった。さらにウェブ会議システムを使っての講義でも、学生たちと顔の画像でやりとりしていると、その顔に集中することで、表情から発する新しい情報を獲得するケースもある。 記事全文>>