元記者M(もときしゃ・エム)
元新聞社勤務。南米と東南アジアに駐在歴13年余。座右の銘は「壮志凌雲」。2023年1月定年退職。これを機に日本、タイ、ラオス、オーストラリアの各国を一番過ごしやすい時期に滞在しながら巡る「4か国回遊生活」に入る。日本での日課は3年以上続けている15キロ前後のウォーキング。歩くのが三度の飯とほぼ同じくらい好き。回遊生活先でも沿道の草花を撮影して「ニュース屋台村」のフェイスブックに載せている。
◆「一億総白痴化」の深化を憂う
オーストラリアへ観光、知人・家族の訪問などの目的で渡航する日本旅券を持つ者は「オーストラリアETAアプリ」を通してETA(電子渡航許可)を申請しなければならない。前回2019年の渡豪時は、ETAはパソコン経由で取れたが現在は原則スマホのアプリ経由に限定されていて、スマホを使い慣れていない私にとっては渡航前から、これがちょっとした難関だった。
「4か国回遊生活」オーストラリア再訪編の第2回は、アナログ人間の“極致”にあるような私がスマホにつまずき、軽くあしらわれつつも、シドニーに到着早々、スマホなしではやっていけない現実に直面し、デジタル化へようやく改心し、その利便性を体感しつつあるという現在進行形の話である。
先に断っておくが、スマホを仕事や学業など日常の中にとっくのとうに採り入れ、それがなくてはならない人にとっては冗談とも言えないほど実にアホらしく、つまらない話に違いない。 記事全文>>