元記者M(もときしゃ・エム)
元新聞社勤務。南米と東南アジアに駐在歴13年余。座右の銘は「壮志凌雲」。2023年1月定年退職。これを機に日本、タイ、ラオス、オーストラリアの各国を一番過ごしやすい時期に滞在しながら巡る「4か国回遊生活」に入る。日本での日課は3年以上続けている15キロ前後のウォーキング。歩くのが三度の飯とほぼ同じくらい好き。回遊生活先でも沿道の草花を撮影して「ニュース屋台村」のフェイスブックに載せている。
◆小雪舞う東京から夏のシドニーへ
イースター(復活祭)に伴う4連休の初日だった3月29日、私はメルボルンと並ぶオーストラリア最大規模の都市シドニーにある観光名所の一つ、世界遺産のシドニー・オペラハウスにほど近いサーキュラーキーの埠頭(ふとう)にいた。この日から9日間の日程でオーストラリア大陸の南東海上にあるタスマニア島などを巡るクルーズ船に乗り込む妻らを見送るためである。
今回の渡豪は、私は2019年10月以来、妻は自宅療養中の母(95歳)を他の4人の妹たちと分担して介護するのが目的で、22年12月以来となる。妻はイースター休暇に入る前の時点で介護当番がとりあえず一巡したので、別の妹1人とその友人の計4人で客船によるタスマニア島周遊旅行に参加したのだった。 記事全文>>