翌檜X(あすなろ・えっくす)
企業経営者。銀行勤務歴28年(うち欧米駐在8年)。「命を楽しむ」がモットー。趣味はテニス、音楽鑑賞。
これまで7回に分けて日本が再度輝きを取り戻すためには何が必要かを考えてきました。今回は、閑話休題というわけではないのですが、「成長」の意義を考える上で参考になった最近読んだ書物について、感じたところを綴(つづ)ってみたいと思います。
二冊あります。一つは、『滅亡へのカウントダウン』(アラン・ワイズマン著、早川書房刊)。そしてもう一冊が『世界がもし100億人になったら』(スティーブン・エモット著、マガジンハウス刊)です。二冊に共通するテーマは、人口爆発とその影響です。前者が米国のジャーナリストによる世界各国の人口動態の実情に関するレポートであるのに対し、後者は、英国の研究機関で複雑系を軸に生態系や環境問題を研究する科学者による書物です。
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